あらすじ
11月になり、『やおよろず』の辺りも寒さが厳しくなったきた。中秋の名月は過ぎたがお月見をすることになり、天、燦、因幡とともに準備を進める芽衣。近くの野原にススキを調達に行った芽衣は、鹿屋野比売神という神様に出会う。彼女は「夫も天さんにお世話になっている」と言うが――日本中の神様がお伊勢参りにやって来る宿『やおよろず』を舞台に、神様との心温まる交流を描いた大人気シリーズ。
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良かった。
芽衣ちゃん、良かった~~天さん達と、やおよろずに居られる事になって。荼枳尼天様が、迎えに来たら、やおよろずの営業は終了で、天さんも、一緒に居なくなるはずだったのに….….芽衣が死ぬまでは延期って(笑)それまでは、頑張れ!
Posted by ブクログ
季節外れのお月見、因幡が月夜に跳ねるのが目に浮かぶ。今回も登場する神様を順を追って感想を書いていくことにする。
天の酒呑友だち大山津見の妻であり、ススキの神様の鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)と出会うところから始まった。石長姫の母ということになる。兄は久久能智神(くくのちのかみ)で木霊でもあるが、夫の大山津見の兄でもある。神さまの家系は複雑だが、今の禁忌は最近できたことらしい。
天の恩人である荼枳尼天(だきにてん)を呼ぶ鈴を因幡が鳴らしてしまう。天は激怒する。その理由は・・・
荼枳尼天(だきにてん)はやってくるのか?
狼に追われた芽衣を助けてくれた菊理媛神(くくりひめのかみ)は石川・白山比め神社の神様で仲をとり持つのが得意。芽衣にとって母のように感じたようだ。
芽衣の周りには心温かくしてくれる神さまがあっってくる。スリリングな面もあるので、一層ホッコリとさせられる。この構成はシンプルだが良い。
生活を司る高倉下(たかくらじ)は別名天香山命(あめのかぐやまのみこと)、芽衣の畑を一緒にお世話してくれる優しい神さま。ほっとする。
宇奈岐日咩神(うなぐひめのかみ)(元・宇奈岐日女神社)と宇奈岐日咩神のそばに寄り添う道臣命(みちのおみのみこと)、どこか芽衣と天の関係に似ている。
芽衣が次第に神のことを認識し、やおよろずに溶け込んでいっている。ライトで読みやすく、1巻と比べると表現も良くなってきたと感じる。そしてとうとう荼枳尼天が現れた。天はどうなるのか・・・。