あらすじ
名門伯爵家嫡男のシメオンと結婚し、甘い日々を送るマリエル。小説家としての活動にも精を出す中、第二王女の婚約者であるラビアの公子がラグランジュを公式訪問した。歓迎の宴で挨拶したリベルト公子は、美しく優しげな人物に見えたが……。「この方、もしや曲者では!?」さらに怪盗リュタンの予告状で街は大騒ぎ。マリエルとシメオンもその場面を目撃して――!? 大人気シリーズ第八弾、オール書き下ろしで登場! ※電子版はショートストーリー付。
...続きを読むクララック子爵家のご令嬢であるマリエルは、茶色の髪に茶色の瞳を持ち、これといった特徴がなく地味で目立たない18歳。眼鏡をかけていても存在感がないはずの彼女のところへ持ち込まれた縁談のお相手は、名門・フロベール伯爵家の嫡男で文武両道、王太子の覚えもめでたく、出世株の筆頭として令嬢たちの憧れの的である近衛騎士団副団長のシメオンだった。何もかもが格差だらけの婚約だけど、例え妬まれたって笑われたって馬鹿にされたってマリエルは平気です、何故なら彼を愛しているから…ではありません、彼には萌えが詰まっているから! 見た目は穏やかなのに腹黒系眼鏡美青年だなんて属性盛り過ぎ! でも、何を考えてこの縁談に乗ってきたのかは疑問しかない…んだけど萌えには勝てません!ということで成立したこの婚約から始まるお話は、テンポがよく、事件が起こって山あり谷あり、そしてマリエルの萌えがマシンガンのように語られます。何かを好きだと思う気持ちが誰かを好きだと思う気持ちに変わっていく様子がとてもわかりやすく書かれていて、素敵でした。ハイテンションな萌えトークに圧倒されたい方に、特におすすめしたい!
...続きを読む感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ついにリュタンの主、リベルト公子が登場。さすがリュタンを手なずけるだけあって、なかなか腹黒い。その腹黒公子とアンリエット王女の恋愛模様も面白かった。事件じゃなく恋愛話となるとマリエルがちゃんと活躍できるのが好き。ダリオもちょびっとだけど登場して良い味出してた。
事件も恋愛もどちらも楽しめて面白かった巻。
もうちょっとデレを
リュタンの主人登場の回
想像通り分厚い仮面の持ち主のため、デレの気配が薄く、ちょっと物足りなかったです。
最後アンリエット様が腹を決められて、とても凛々しく素敵だったので、今後尻に敷かれるのを楽しみにしてます
番外編は主従関係のほっこりしたところがみれてよかったです
リュタンはまあ
リュタンは確かにメインな登場の仕方だったけど、やっぱり腹黒公子が全部攫って行った感じ。
本文中と巻末のリュタンとの話の中では、印象がかなり違うけど、婚約者への対応はやっぱり気に入らないし、姫に対して、あんなに馬鹿にした考えなのに、それを受け入れる姫の周りも気に入らない。
全面的には、面白いのだけど、気分は悪い。