感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2010年11月04日
小学校の時に買ったのだが、その恐ろしさに驚いた。
夜眠っていても瞼を閉じれば浮かび上がる。なりそこないだったり顔の皮膚を入れ替える女だったり、眼球を盗んだ男だったり。
人魚の森は犬夜叉やうる星やつらの高橋先生しか知らなかった私にとってトラウマのようなものです。
不老不死の悲しさ、生に執着する業、人間の愚かさ。
その中で前向きに生きる主人公が良い。
高橋留美子作品で一番好き、という人がいるのも頷ける。
表紙にシリーズと書いてあるのに本棚内で3冊まとまらないのであった。
いつか続けられたい人魚シリーズ...。ホラーといえばホラーかも、でも描写自体は恐怖にまみてるようなものじゃない。シリアスで血まみれだけ。本当に怖いのは人がなんの動機で人魚を探そうとするか、そしてどこまでしてそれを叶えたいのか。勇太だけを残して。真魚は無知だけど、生命力にあふれてる。「ずっと捜す」って...続きを読むなんて健気。
初めて見たとき、こういった雰囲気の作品が描けるんだなぁと感動しました。
元の本を紛失してしまったので電子書籍でまた購入できて満足です。
今読んでも色あせない名作だと思います。
学生時代に雑誌掲載を読みました。
当時はうる星やつらで有名だった高橋留美子先生の大層ダークな設定に驚愕したものです。
日本の人魚のほぼ怪談としか思えない伝説を扱ったシリーズの第1作です。
最近流行りの鬼滅の刃の最初を見て、すぐこの話が読みたくなりました。
その肉を食べれば不老長寿をもたらすと言われている人魚にまつわるお話。
わたしも子供のころは不老長寿になりたいとか思っていたけれども、偶然本誌でこの巻の最後の話を読んで、思い直した記憶がある。
久しぶりに読み返して、とても懐かしく、また新鮮だった。
人魚の生き血を飲んで不老になった女性が...続きを読む、「ずるい人……」と泣くシーンがあるのだけれど、その絵が長いこと頭の中にこびりついていた。
はずなんだけども。
記憶の中の絵は女性が目をわずかに開いていたけども、実際の絵はしっかりつぶっていた。
記憶違いか、コミックス収録にあたって書き直されたのかは定かでない……(記憶違いだよ!)
ところで、伝説なはずの人魚が、やたらめったら出てくるところはちょっとウケた。
これに出てきたチェッカーズ。懐かしい。
今読んでも、古さを感じず、また絵柄も今と変わらない。
高橋留美子の非凡さを感じさせる。
このシリーズは萩尾望都の「ポーの一族」の留美子版である。
Posted by ブクログ 2012年09月26日
昔読んで泣きまくった本。
入院中時間を持て余して
死と向き合っていた時に読んでいたせいかもしれない。
永遠の命を持つことがいかに◯◯◯なのか
そして生きること死ぬことの意味を改めて考えさせられる
高橋留美子作品でシリアスなのはちょっと…と敬遠していましたが、
改めて読んでみると、怖いと言うより人間の業の深さについて考えさせられますね。
最初、出てくる老婆たちが「うる星やつら」のギャグみたいに見えちゃって笑いそうになりましたが。
不老不死は幸せではない。
故・聖悠紀先生の名作「超人ロック」を...続きを読む思い出してしまいました。
久しぶりに読んだ。
この作品を読んだ事で、普通に年を取って老いて死んでいけるのは幸せな事だと思えた。
永遠の命ではなく限りある命だからこそ、今を大切に一生懸命に生きる事が幸せなのだと気付かせてくれた作品だ。
不老不死という呪いに翻弄される人々の悲哀が描かれる人魚シリーズ。
人の愚かさや化外のものの恐ろしさ、不死たる故の苦しみの中で主人公勇太のあくまでも前向きな人間性が良い。
また勇太と真魚の関係ややりとりの、切なくもロマンチックな感じにグッときました。
しみじみと感じ入るいい漫画です。
子供のころ、友達に勧められて一緒にアニメを見たのを思い出して購入。少しグロテスクで猟奇的な内容はあるものの、人は命に終わりがあるからこそ幸せなのだと考えさせられる作品。終わりのために生きる勇太の出会いと別れは切なくも悲しい旅。いつか真魚とともに幸せになってほしい。
Posted by ブクログ 2014年03月03日
高橋留美子さんの作品の中で一番好きなシリーズ。
湧太も真魚も毎回死ぬ思いしてるしてて痛々しいけど、登場人物が人魚を巡っての生への業がなんか切ない。
また新作を描いてほしいなと思ってます。
Posted by ブクログ 2013年09月18日
昔、親戚の家でちょっとだけ読んだのを思い出し、
急にいてもたってもいられなくなって購入。
人魚の肉を食べた結果、
悠久の時をさまようことになった青年と少女の物語。
すっっっごく面白い!
人魚モチーフの小説やマンガって、
こういうグロテスクで残酷なストーリーこそ
しっくり来る気がする。
単に美しいキメ...続きを読むラの話というだけではなく、
不老不死は幸か不幸か――というテーマを
取り上げている方が。
続刊も同時購入。
楽しみ~。
人魚の肉を食べたことで不老不死になってしまった青年がその体を戻すための方法を探して放浪する物語です。
一応1話完結になので未完とはいえ読んで後悔はしないと思います。
Posted by ブクログ 2024年02月11日
高橋留美子の名作短編集。小学生ぶりに読んだがやはり面白かった。
蟲師の「花惑い」や山岸凉子「時じくの香の木の実」にも通じる不老不死への憧れ、因習一族の不気味さ。そーいうの大好き!!!!
Posted by ブクログ 2012年02月05日
不老不死をテーマにした作品。残されていく者の孤独と生にしがみつきたい人間の欲望とが交錯し悲しい。今後続編が出ることがあれば必ず読みたい。高橋先生はコメディより私はシリアスなほうが好きかもしれない。
Posted by ブクログ 2009年11月06日
けっこう、衝撃的だったんですよね。シリアスな高橋留美子作品。
だから、「人魚が笑わない」のラストが、湧太が真魚をオンブしているシーンだったのも、ちゃんと覚えています((でも、あいかわらずいい加減な記憶なので、本当かどうかは知りたい人は自分で調べてね))。
あのシーンは、けっこう印象的で、さらに次の...続きを読む物語である「人魚の森」の最初のシーンの「おめーはおれの背中でぐーぐー寝てたろーが」という言葉につながっていくシーンなので、書き換えられたのは残念。
今読むと、けっこうツッコミどころは、あります。
「人魚は笑わない」のおばあさんは、年取ってから人魚の肉を食べたのか?とか、
「人魚の森」の登和さんは、最後のシーンで何で焼かれているのか?とか。
「登和さん、いつ死んだの?」
と、妹に聞くと、
「いや、これは、もう生きててもしかたないので、生きたまま焼かれていると思ってた」
とエグい回答が(笑)
それを、湧太が許すかなぁ。
女の方が、ドライなようです。