感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
あまりにも月並みな言葉になってしまうが、「エモい」とはこういうことか……みたいな気持ちになります。
お互いにお互いのことなど知らぬまま続くはずだったろう人生が、思いがけない再会により覆ってしまうのは運命的で素敵だけれど、だからと言って何を望むことも出来るはずもなく。
「忘れません」という言葉が、彼女にとってどれだけ救われ、どれだけ嬉しいものだったかを思うには、どうにも想像力が足りない気がしてしまう……。
文字通り墓場まで持っていくつもりだったのだろう、秘めたる想いは、もしかしたら血よりも鮮やかな赤だったのかもしれない……などと思ったり。
彼岸の向こうで、二人はもう一度逢えるのでしょうか……。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、泉鏡花さんとホノジロトヲジさんのコラボ作品「外科室」です。イラストは前に息子がこの表紙が好きと言った、ホノジロトヲジさん…これは期待大っ!!でも、読み始めてすぐに、あれ?難しいじゃない(;・∀・)!ハードルがめっちゃ高め…目が点になっちゃったけど、とにかく読んでみよう!!
ストーリーは、伯爵夫人の手術を外科医の高峰が担当することになり、術前準備を勧める中、うわごとを他人に聞かれたくないので麻酔はされたくないと伯爵夫人が拒否することからはじまる…。どんな説得にも応じず頑なまでに麻酔を拒否する夫人…それならば、と覚悟を決めた高峰は麻酔をせずに手術を決行するが、夫人は最期の力をふり絞って高峰に向けて「でも、貴下は、貴下は、私を知りますまい!」と…。それを受けて高峰は「忘れません」と…。なんとまぁ…すごい展開!ふたりは、9年前に偶然知り合っていて今まで秘めた思いを口にお互いがしたことがなかった…。
あぁ…完全にネタばれしてます(^-^;)でも、こんな解釈でいいのか…それにも自信が持てないのです…。何しろ普通に読めず難しくって…でも、なんとか読んでみて、自分なりに理解できて、あまりのドラマチックな展開に泉鏡花さん、スゴイやって思いました!ホノジロトヲジさんのイラストも神秘的に感じられました。