あらすじ
異界「千国」で第三王子・透李の妃となり、薬師としても働く千歳に娘が生まれた。恩師の零先生に玉蘭と名付けられた娘は、好奇心旺盛でお転婆に育ち、物語を読んでは地球への憧れを募らせる。千歳はその成長を日記に綴りながら、自分の母への思いも巡らせていた。玉蘭が成長し十五歳になったある日、関係が悪化する大国から縁談が舞い込み......。
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Posted by ブクログ
千歳と透李の娘・玉蘭は好奇心旺盛でお転婆盛り。物語を読んでは千歳の故郷である地球へ想いを馳せていた。
従兄弟の青龍とは同じ年の剣のライバルで、何かと玉蘭は挑んでいたが、けんもほろろに打ち返される日々。だが、15歳になった時、玉蘭の運命は大きく変わり…
穏やかな性格の千歳とは真逆の玉蘭。天真爛漫で、誰からも可愛がられていて微笑ましかったですが、従兄弟の青龍が王族としての婚姻を結ぶと解って失恋。きっと、この二人は初恋同士だったんでしょうけど、王族に産まれたからには避けて通れない道なのがもどかしかったです。
千歳も人の親となり、母の気持ちを感じているのがとても変わりましたね。透李とも穏やかな夫婦愛だったからこそ、玉蘭があそこまで真っ直ぐに育ったんだろうなぁ。
嫁ぎ先は一夫多妻な所でハラハラしましたが、持ち前のガッツで可愛がられているようなので、きっと玉蘭らしく過ごしていくんだと思います。
もう少し玉蘭の話も読みたいですが、千歳の物語はこれでおしまいなので、これはこれで良い幕引きでした。
Posted by ブクログ
4.8
面白かった。
千歳が幸せになって良かった。
登場人物も魅力的な人ばかりで、とても楽しく穏やかな気持ちで読む事が出来ました。
これで完結なのはとても寂しいですね、外伝を出すかもしれないと作者は言っていたので、それを楽しみに待ちたいと思います。
この作者の他の作品も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
「鳥居の向こう」シリーズの第五弾。
いよいよ結婚式に向けてばたばたするのかな、
と勝手に期待していたら、後日談だった。
妃となり、娘が産まれ、しかもその娘を嫁がせる。
お伽話は結婚してめでたしめでたしで終わるものだから、
その後が知れて良かったと言えば、良かったけど。
千歳もその母もピアノを弾き、
この物語にとってもかなり重要だったにもかかわらず、
娘は苦手になってしまった、というあたり、
なかなか現実的。
この作品で完結だそうで、少しさびしい。
Posted by ブクログ
最終巻はヒロインと正反対の性格の娘との話。子供の頃不遇だった千歳とは、真逆の人生になってしまったなあ…。ほのぼのしたシリーズだと思っていたので最終巻でいきなりこんなシビアな展開が来るとは思ってませんでした。
Posted by ブクログ
爽やかな読後感で完結したなと思います。
主人公はもはや千歳ではなく、透李君にいたってはほとんど出てこない完全なるモブ。シリーズの最終巻というよりは短編を集めた外伝という色調。
シリーズファンとしてはようやく千歳と透李のラブラブが見られることをウキウキ開いたはずの第5巻の冒頭で、え?子供産まれてるし、てかもう12歳になったし?!の肩透かし感に目が回ります。
でも全て読むとこれが最後で良かったなと、良い意味で覆りました。
めでたしめでたし
本当は、もっと続きが読みたいです。
新しく生まれた王子様のことや、これからも沢山のお話がありそうですから。
外伝でも良いのでお願いしたい。