あらすじ
孤独な女子大生・千歳は、二十歳の誕生日に神社の鳥居を越え「千国」という異界に迷い込む。イケメン仙人の薬師・零に拾われ彼の弟子として働くが、「この安本丹!」と叱られる毎日。しかし、客を癒す薬膳料理を作るうちに、ここが自分の居場所に……。そんな中、夢で自分を探す家族の姿を見てしまう。ほっこり師弟コンビの異世界幻想譚、開幕!
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Posted by ブクログ
女子大生の千歳は、高校生の頃に天涯孤独となり母の恋人だった父の元へ身を寄せるが、継母と妹とは仲が悪く、父と弟は邪険にしないけどバツが悪そうで肩身の狭い思いをしていた。20歳の誕生日に不思議な黒兎の導きにより、神社の鳥居をくぐるとそこは異世界「千国」だった。そこでイケメン仙人の薬師・零に拾われ見習い薬師として働く事になり…
千歳の母が留学中に父は継母に言い寄られて結婚してしまい、未婚の母となり千歳を産むが亡くなってしまい、生い立ちからして切ない。おまけに、父達は音大の同級生で継母は千歳の母に劣等感を抱いていたから尚更居心地が悪い。目立つ事ができず、できる事をひた隠して生きていかなくてはならなかった千歳がやっと手に入れた自分の居場所。零や零の所へ通うトーリなど、千歳にとって初めて温かく迎えてくれた人々のお陰で少しずつ氷解していた心を取り戻していく。
薬師として千国へ残る事を決意し、自分の能力を開花させていく千歳の成長が楽しみです。
鳥居の向こうは知らない世界でし
鳥居の向こうと題名があったので神様のお話かと思いましたが、黒兎に導かれて不思議な異世界に辿り着いた主人公。最初は悲しい彼女の生活は何とか解決出来ないのかと気を揉んだりしました。現世では自分の感情を押し殺しまるで空気のような存在だった彼女が、異世界で徐々に他人との関わりを変えていく様子は私にも安堵感とこれから続く物語期待でいっぱいです
ん~~
設定自体は悪くないし、主人公も可愛らしくて良いのだけれど 最初に異界に行くきっかけがウサギのためか、和洋中プラス現代と近世がごちゃ混ぜになった感が否めなく なんか読んでいる途中途中でしっくりきませんでした。「こういった世界観です」と言われてしまえばそれまでなのですが。