あらすじ
前世であやかしだった真紀たち三人の前に、宿敵・安倍晴明の生まれ変わりだという教師・叶冬夜が現れた! 叶は真紀たちが、お互いに前世にまつわる3つの嘘をついていると指摘。三人の仲に不協和音をもたらして――
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Posted by ブクログ
安倍晴明の生まれかわりから聞かされた、茨木童子の嘘…というよりも大事な秘密。
あまりにも切ない、苦しい、鬼の夫婦と家族の物語。
醜くなった自分を知られたくないという乙女心。
夫の首を探して探して、明治まで生きたのに、夫の首と再会できたのは生まれ変わってからなんて…。
どれだけ辛かったんだろう。
そして、由理の秘密。
え?生まれ変わりじゃないって事?鵺のままって事?
きっと次巻でなにかわかるのかな…?
Posted by ブクログ
修学旅行で京都へ
いくら想いあってもやっぱり言葉にしなきゃわからない事が沢山ある
茨木童子の最期は明治時代、しかも酒呑童子の首を探して、悪妖になってまで敵を取りながら長い期を過ごして最期は相打ち
来世でも一緒に居たいと想うその気持ちだけで動いてたんだから
知らなかったとはいえ酒呑童子は幸せ者だよ
Posted by ブクログ
ここで、君にもう一度出逢えた意味。
安倍晴明キャラが登場して、波乱万丈かと思いきや、叶先生は普通に悪役だったり黒幕だったりはしない。今のところ、思わせぶりなだけ。今回の大きなポイントは、茨木童子の過去。真紀が隠しているのは、何なのか。それはもちろん二人の関係を揺さぶる嘘だったわけだが、この過去が明かされる件と、馨の言動は大変少女小説的で楽しかった。ハーレムモノとは違う、最初から固定カップルだからこそできる、関係の成長、でも前世と今世は一応違うので、一度リセットした状態から進めなくてはいけないという舞台づくりがよかった。満足です。
「少年陰陽師」シリーズを過去に読んでいたので、晴明が敵側に認識されているのが新鮮。酒呑童子や茨木童子はもちろん以前から興味深い素材だったので、源頼光や朝廷(人間?)との関係の解釈が面白かった。今後四天王やら他のあやかしも出てくるのが楽しみ。