あらすじ
生存とは、いつだって闘争だ。
帝国軍、ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐は極寒の東部戦線において文字通りに原初的な事実を『痛感』していた。
精緻な暴力装置とて、凍てつき、動くことすら、骨を折る季節。
なればこそ、冬には策動の花が咲く。
矛盾する利害、数多の駆け引きが誰にも制御しえぬ混迷の渦を産み落とす。
誰もが嘆く。こんなはずではなかった、と。
さぁ、覚悟を決めよう。
何事も、もはや、驚くには値しない。
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Posted by ブクログ
「驚くには値しない」ー最後の方の2人の登場人物が言ったこのセリフが今回の目玉かもしれません。作者があとがきで言及したように、別に魔術の世界でなくても本当に当てはまる言葉だと思います。この巻はどこか教訓的なところがありました。