あらすじ
12年前の事件で早瀬に邂逅していた薪は、青木と共に、新たな事件と相まみえる…。連続殺人犯・早瀬を父に持つ佐賀星乃が逮捕前に偶然出会った少年・要。要もまた、早瀬の遺伝子を引き継ぐ子供で、年上の星乃を兄のように思い、本能的に惹かれ親しくしていたのだった。薪は己の過去から、星乃と要、そして早瀬の「子供たち」の未来に思いを馳せ…。DNA編、完結。
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Posted by ブクログ
上の子の疾患のために下の子を産んだ
時々聞く話
上手くいけば美しく聞こえるけど
こうなる可能性も少なくないのではないかと思う
シリーズがもっと続きますように
Posted by ブクログ
11巻と同時発売。DNA編と短編Extra.編(12巻に収録)からなる。DNA編は、薪自身の出生の秘密とも関わってくる。「公安」までも登場する。
暴くべきではない秘密を背負いこまなければならない「第九」のメンバーだが、特に今作では、薪の苦悩と己に対しての戦慄が描かれている。
すっきりしない終わり方というか、後味の悪さが持ち味(?)の作品なのだが、Extra.編もそうだ。Extraとは「付属品」の意か。
Posted by ブクログ
猫のシーンで要君が泣いているのを見た時、10巻のラストで天使の真似をしていればいつか本物と区別がつかなくなるとあったように、要君も優しい父や妹のようになりたいと思って模倣し衝動を抑える役割になれば例えDNAの影響はあったとしても乗り越えられる様な気がしました。
ずっと自分の子供に恐怖を抱いていた母親も歩み寄る努力をしていて先の事は分からないけれど一応ハッピーエンドではあるのかな?と思います。
extraは短編ながらも読み応えがあり、現実が悪夢であった幹子はやっと夢から覚めて開放された筈なのに母親に愛されたかった為に、今度は自分を笑顔で抱き上げる母親を夢見て本当に母親の呪縛から解き放たれるのはいつになるのかとトラウマの強さが分かるラストでした。
それにしても青木の鈍さには本当に気が抜けちゃいました!
Posted by ブクログ
11巻12巻同時発売で買えて良かった…
ちゃんとDNA編最後まで入っています
12巻最後にExtra.という短編も収録されています
やはり報われない…人の心って…難しいし複雑っていう思いで、読み終わった後もちょっと心が整理できないです
薪さん今回の物語では、自分の出世と近くてずっと心の奥底で恐怖と戦っているんですね
その救いを青木くんどうかなって欲しいと思います…
DNAと育った環境、自分とは一体何なのか
本当に難しいテーマ
親ってどうしたらいいんだろう…
描かれる親は身勝手だと思うけれど、自分自身本当に身につまされる物語すぎる
Posted by ブクログ
━━連続殺人犯の血を引いた子供は殺人を犯してしまうのか?━━
事件よりも「子供たち」、また「親たち」の心理描写が冴え渡る物語だった。
同じくseason 0〈創世記〉〈可視光線〉を読んでいれば、より「子供たち」「親たち」への考え方が深まるだろう。
要の義父と家庭裁判所の裁判長が今回私の好きな登場人物だ。
12巻に収録された番外編も、DNA事件と関係はないものの「子供」「親」の心理描写が鋭く、心を抉られるような物語であった。
血の繋がったものが必ず優しいとは限らないし、血の繋がらない者の優しさに救われる事もある。
簡単に答えは出ないからこそ、私達は生きている限り考え続ける。いつまでも考え続ける。
Posted by ブクログ
お、重い…。
毎度のことなんだけど、重いけどやめられない…。
人の感情の多面性っていうのが、これでもかっていうくらい剥き出しになるエグい作品だなと思う。これを何作にも渡って創作できるなんて…それもあんな繊細な絵で表現できるなんて、考えるだけで魂が擦り減りそう。
漫画家さんてスゴイ…。
それにしても2巻同時発売で本当に良かった。
とてもじゃないけど、これ11巻だけだったら眠れなかったよ…。