あらすじ
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第8巻!
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Posted by ブクログ
この本を読んでいると、山村美紗の赤い霊柩車や、浅見光彦を思い出してしまう。要さんがあまりにも問題解決能力が高い事と、権力(というか財力?)をお持ちなのと、美音がおせっかい焼きだからだろうと思うのだけれど。
そして下町の人情モノで、最後には都合よく大団円。
嫌いじゃないけど、話の内容がお行儀がいいな。
おじいちゃんの記憶
サツマイモの茎のきんぴら 千切りねぎの豚肉巻き
幼稚園で作っているサツマイモの茎できんぴらを作って食べるのが好きなウメ。ぼったくりに持っていって作ってもらおうと持って行った所を目撃した小学2年生のハルキ。どうやらおじいちゃんに食べさせたかったらしいが、小学校のサツマイモはすでに刈られて捨てられてしまった。美音に理由を話し、お裾分けしてもらった。
子供が作ったものを売るのは忍びない美音はサービスでカウンターにサツマイモの茎を置いておいた。
要がこれが何か不思議がった。そういえば祖父も食べたがっていたな…美音がそれをよけようとするとすかさず要は全部口の中に入れてしまった。
祖父が美音にした仕打ちのペナルティーだ!もし佐島美音にしようとするのを反対されたら…お袋には家をどうする?早めに決めてくれっていわれてるんだけど、どうする?
って、何も美音に言ってないよね?さらっとプロポーズしちゃったけど、何も言われてないと返事のしようがありませんよーーー!
女たちの仕返し
メカジキの天ぷら青紫蘇風味 マイタケの天ぷら カボチャの煮物 豚の角煮 鶏雑炊
お店のお休み、デパートにウィンドーショッピングに出かけた美音。そこの台所用品売り場で声をかけられる。なんと、要の母、八重だった。
八重と美音は天ぷら屋でランチをすることになり、流れから要のプロポーズの話を聞く。怒りまくる八重。
八重の話によると、要の兄、怜のプロポーズも市場が大暴落して忙しくなるから今のうちに結婚しよう。だった。
要の父は「確定申告(扶養家族がいなくて税金が高すぎる)」だった。
八重に要との今後を心配されるのだが、要のプロポーズの返事をするのも変だし、そもそも『もどき』しか受けていない。
すると、八重が要の兄怜に電話をかけた。要を2週間ぐらいどこか遠くの現場に所払いをするように!と。これは要を懲らしめるため。美音にも連絡を取らないようにと。
どこがこらしめるのか?って思ったけど、連絡を取れないようにしてヤキモキさせるのが懲らしめるなのかな?
だったら、素敵なシチュエーションを作ってあげればいいのに…って、そんな子供大好きママなんて、嫁ならいやか(;^_^A
かくして、要はドリルを購入しにフランクフルトへと旅立ったのだった。
魔女につかまれた胃袋
ヴィーナーシュニッツェル(仔牛のカツレツ) 豆腐と卵のコーンスープ
見事、要をフランクフルトへの机上の人とした八重。でも何かの陰謀を感じる。ー回想 祖父のプロポーズー
祖父と祖母、見合いをしてプロポーズらしきものもなく着々と結婚に向けての準備をしていた紀子だったが、友達たちが素敵なプロポーズをされているのに何もない自分がみじめになり、結婚式一週間前に『やっぱりやめます』となった。慌てた祖父松雄は抱えきれないほどのバラの花束と中央には何カラット?というような大粒なダイヤ。
おお!やるな松雄って思ったけれど、紀子と要は「あまりにも白々しくてかえって冷めちゃいますね」(笑)
プロポーズなんてすっ飛ばしてもいいと思ってたんでしょ。自業自得ね。という祖母の言葉を思い出した。
やっちまったな。
ハロウィンが近づき、商店街でもハロウィンのイベント準備に忙しかった。それぞれのお店が決められたお菓子を子供たちに渡すことになっていた。ぼったくりは棒つきキャンディー。そして美音は魔女に、馨は小悪魔に扮装した。そこに要が帰国した。
フランクフルトのカフェでパソコンを直した人がドリルの会社の顧問弁護士で運よく購入できて、帰国できたのだ。その足でぼったくりへ向かい、美音にプロポーズのやり直しをしたとさ。めでたしめでたし。
黒豆ゼリーにとけた心
肉豆腐 黒豆煮 黒豆ゼリー
ぼったくり常連のリョウとアキの話。
リョウの伯母ミエコが余命いくばくもなく、お見舞いに行きたい親戚にも全く会おうとしない。どうしたら心ほどいてくれるのか。そうだ!正月に食べさせてくれた黒豆のゼリーを持っていったら食べてくれるかもしれない!
アキが美音に聞いて黒豆ゼリーをつくるのだが、何かが違う。そして、室温で固まる寒天で作ったものだったと判明。アキが作ってくれて、リョウが持っていくとミエコは一口食べて全員に会い、寒天を食べさせる。そして天寿を全うする。
美音と馨は話を聞いて、黒豆ゼリーと黒豆寒天を作り、食べるのだった。
金色の出汁
みりん干しと野菜の合わせ煮 肉うどん 穴子の白焼き
植木職人、マサの孫ミサの話。
ミサに弟か妹が生まれるため、お母さんと里帰りをしている。そしてミサは幼稚園に行きたくないと登園拒否。
美音が理由を探り出すと、七五三をしてくれないからだということがわかる。親としては、子供が生まれてバタバタしてる最中での七五三より来年にしようとしていたのだが、ミサは友達が晴着を着る話を聞くたびに七五三をしてくれないと複雑な気持ちになる。
それを聞いたマサはミサの誤解を解き、具合の悪いおばあちゃんにぼったくりで肉うどんを作り持ち帰る。
人情噺
下町のどこかに、物騒な名前の居酒屋がある。
ぼったくりと言う名の、その店は二人姉妹が切り盛りしている。
多くの常連に支えられているその店に、ある日飛び込んで来た男。
そういう人情噺です。
Posted by ブクログ
要の母八重さん、おそるべし。頼もしいけど敵にはしたくないお姑さんだな。
でもそのおかげもあって、美音も、どれだけ自分が要のことを好きかも自覚できたのかも。
店でのプロポーズ、キュンとした。
Posted by ブクログ
こちらの本も、同じパート先のおじいちゃんから頂いた本です。1〜7巻が見当たらなかったものの、面白いからぜひ読んでほしいとの事です。サザエさんみたいに一話完結なので、途中から読んでも大丈夫だそうです。
ほ、本当…??と失礼ながら読む前は疑っておりましたが、読み始めるとスッと物語に入り込めました。
おそらく1〜7巻では居酒屋を営む姉妹と、そのお客さんとの心温まるストーリーが展開されていたのではないかと思います。
登場人物は何人か出てきますが、主要キャラクターの美音さんと馨さん、そしておそらく美音さんの恋人であろう要さんの3人を把握出来れば、とりあえず8巻のストーリーにはついていけます。
海外の人がサザエさんを見たら、こんな感じで覚えていくのかなぁと思いました。とりあえずサザエさん、カツオくん、ワカメちゃんを把握する。慣れてきたら波平さんやマスオさん、花沢さんあたりを覚える。
ところで、要さんの性格は8巻だけで判断すると「乙女ゲームに出てくるちょっとイタいキャラ」だと思うのですが、これで合っているでしょうか?
美音さんが恋人に選んだ相手なので、おそらく他にも良いところはたくさんあると思いたいのですが、8巻だけだとあまりにもプロポーズの言葉が強烈すぎて…!
でも要さんが急にフランクフルトに飛ばされた話は面白かったです。波平さんみたいにただ怒鳴りつけてもカツオのテストの点数もなかなか改善はしないですよね。ならいっそ島流しにしてやろうと。
……要さんのお母さん、こわっっっ( ;∀;)
なんだか不穏な感じになってしまいましたが、おそらく『居酒屋ぼったくり』はホラーでも乙女ゲームでもなく、ほのぼの居酒屋ふれあい物語だと思います!たぶん!あと、キャラクターに変な印象がついてしまうので、ちゃんと1巻から読むことをオススメします!8巻から読んじゃダメです(`乂ω・´*)
Posted by ブクログ
要のお母さんの言動が面白かった。
美音が嫁いで嫁姑関係になったら、楽しそうな、でもちょっと振り回されそうな…
美音と要、馨と哲に続き、アキとリョウにも進展がありそう…。ドキドキというよりも、静かに見守りたい関係です。
もうすぐお姉ちゃんになる女の子のストーリーもよかったです。
Posted by ブクログ
要さんの大失敗プロポーズ(未満)に関わる騒動が楽しい一冊。
親子三代にわたる言葉足らずのプロポーズ失敗談義は笑える。
千葉の『粟又の滝』へ行って『大多喜城』純米吟醸買ったみたい、と思わせられます。
Posted by ブクログ
シリーズ8作品目。
美音と要さんのストーリーも馴染んできたかなぁという印象。
いつものぼったくりストーリーにいい具合にプラスされているって印象です^^
にしても、、 要母、すごいなぁ(笑)
要に対する『処理』の方法だとか、結構男性陣が出張ってきて母は控えめ・・な印象できてたんだけどここにきてキャラが立ってきてる気がしました^^
きっと美音が佐島家に入っても表立った所では男性を立て、でも実は・・的なカンジになりそうですよね(笑)
最後の『黄金(きん)色の出汁(だし)』にはちょっと涙が・・
小さくても女の子。
女性にとって七五三や結婚式はやっぱり自分が綺麗になれる憧れの行事ですね^^
Posted by ブクログ
いつもの人情系に戻ったかな。
今回は思い出がテーマのお話が多かった。
認知症のお祖父ちゃんが食べたいと願う、サツマイモの茎。
余命短い叔母に食べさせたい、黒豆ゼリー。
もうすぐお姉ちゃんになる少女と出汁から作る、肉うどん。
とうとう要さんがプロポーズ?いや、でもそれは。
佐島家の男性たちのプロポーズにニヤニヤ。
それにしても、いつからプロポーズがこんなにイベントになったんだろう。
花束?夜景?誰に見せたいんだソレ?
素っ気ないかもしれないけど、そんな価値観も大事だよねー。
今回も日本酒、ドイツビールが飲みたくなった!
そして、ぼったくりのこれから、気になるー。