あらすじ
【電子版限定・ミニ小説つき】12人の妃を一度に娶った凱帝国(がいていこく)の崇成帝(すうせいてい)・高遊宵(こうゆうしょう)は、すべての花嫁を出自に関係なく同じ位に拝命し、床を一緒にした者から順に位を上げていくと宣言した。そのため、花嫁たちは皇帝の気を惹こうと必死に競い始めるのだが、ただ一人、化学好きの令嬢・緋燕(ひえん)には全くその気が起きない。緋燕が後宮に入ったそもそもの理由、それは「貴重な科学の本が読めること」、そして「復讐」にあって…!? WebマガジンCobalt掲載作、本編の6年後を舞台に繰り広げられる「『後宮幻華伝』番外編 この恋が記憶に変わるまで」を追加収録!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
今回も最初は二人が心を通わせることはないけれども、次第に互いに惹かれていくというお決まりのパターンです。
が、それがわかっていてついつい手に取って読んでしまいます。
特にこの作品は四欲がいい役割を果たしていました。のちの作品のどこかで、四欲が幸せになっている話が描かれていることを期待します。
主人公は賢い女性ですね
後宮が舞台の恋愛小説で、皇帝本人とその妃が主人公というのは数少ないかもです。何人も奥さんがいると、唯一の女性となりにくいですものね。最初は冷めた者同士という感じでしたが、次第に相思相愛になっていきます。
物語の終盤、敵討ちを果たしたかに見えた主人公が、大切な侍女を失い後悔する場面は、心痛みました。
番外編のミニ小説も、切ないものがありました。