あらすじ
たくさんの人に会ったり、ときには籠ったりしながら、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。
<ある日の日記より>
レミさんはいつも、大人っぽくとり繕ったり、媚びたり、どんな人にもぜったいにしない。誰にでも同じ態度で接する人だ。どんなに有名な偉い人にも、天皇陛下にだってきっと媚びない人だと思う。レミさんのそういう所のことを、私はずっと先生だと思っていて、今日もそのことを思い出した。自分の感覚に嘘をつかない人というのは、はたから見ると大人げなく見えたり、どんくさく見えたりするかもしれないが、そういうことをどこまでも大事にすることこそ、私の生きる道だ。と、実物のレミさんにひさしぶりにお会いして、また私は思ったのだ。夜ごはんは、駅ビルのスーパーで駅弁みたいなお寿司をいろいろ買って帰った。
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Posted by ブクログ
さくさく読んでます◎
日々ごはん5。
今回の巻は、インドアな日が多かったように思います。
おまけレシピでいくつか作りたいながあったなぁ。
くたびれたり、新しい仕事のことで不安になったりすることをスイセイに相談すると、いつも辛抱強く聞いてくれる。聞いてくれるだけで、「そうじゃのう」とひとこと言われるだけで、息を詰めてこり固まっていたことに自分で気づくことができる。私がどんどん悪い方の暗い気分にはまって、客観的に見たら愚かなことを考えていたとしても、その話を聞いてくれただけで、すーっと気持ちが平らになるのだ。こういうパートナーが家の中にいて、いつも一緒にいられることを、とてもありがたく思う。
今日もまたポカポカのいい天気。鼻はかゆいが。
さっきから下の公園で、じいさんたちが5人くらい集まって、日なたぼっこをしながらお喋りしている。かと思っていたのだが、風に運ばれてくる語気がなんとなく荒い。「そりゃあ分かるけどね」って今聞こえた。何かの話し合いだ。酒を飲んで話すようなことをこの真っ昼間に話しているのだろうか。心配になって、時々上からのぞき見をする。じいさんに混ざって、ばあさんもひとりいる。
ところで、関係ないが、最近私は「冬ソナ」を見ている。昨夜もまた見てしまった。辛そうな顔をしているユジンさんに向かって、「二股かけてんだよオメーは。早くどっちかに決めてくれ」と心の中で叫ぶ。そして、あのハンサムな男の方には、「風に当たってくるなんてスカしてないで、そういう時は酒を飲めよ!」と叫ぶ。気がつくと布団の上にかしこまってイライラしている。だいたいあの音楽が、もったいぶっていて気持ちが悪いではないか。とにかく、話の展開がのろくてイライラするのだ。