あらすじ
ベアトリクスを捜す旅を続けている、キーリ、ハーヴェイ、ラジオの兵長。手がかりを求めて教区境のバーに滞在していると、突然、兵長の調子が悪くなってしまう。 「そろそろ寿命かもしれない」 と修理屋から言われたキーリたちは、兵長を直すため、古い部品が残るという首都へ向かうが、今度はハーヴェイの<核>に異変が起こり……。 「もう何もいらないから、ずっとこのままでいたい」 大切な仲間を失う予感に怯えるキーリだったが……。 電子特別版には、2005年発売の『電撃hPa』掲載短編「カスタム・チャイルド キーリ入りミックス天 海とラジオとSOS」も追加収録!
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Posted by ブクログ
どうでもいいことなのですが、実はこのシリーズ2回も友達に貸してもらって読んでいます。しかも、違う友達((本当にどうでもいい。
で、この7巻目ぐらいから、本当に読むのがつらくなってきました。
1度読んでしまったため、結末を知っているのでなんか、もう、泣く泣く読んだという感じですね。なら読むなというところですが、止められません。
手が伸びます。
でも、
読むと心が痛みます。
本当に。
Thanks to T.T.
Thanks to T.M.
Posted by ブクログ
キーリとハーヴェイとラジオの兵長は、行方不明のままのベアトリクスの手がかりを探すため、教区境のバーに滞在していた。ある日、ラジオの様子がおかしい事に気づき、修理屋に持ち込むと「そろそろ寿命かもしれない」と言われる。とにかくラジオを直すため、キーリ達は古い部品が残るという鉱山区に向け、旅立つ。
ハーヴェイの〈核〉にも異変が起きており、今までに手に入れてきた大切なものは一つずつ剥がれ落ちていく不安をキーリは拭えずにいた。『もう何もいらないからずっとこのままでいたい』そう願うキーリ。しかし……。
Posted by ブクログ
本当にこれは泣きそうになった・・・!色々切なくて、表現方法が下手くそだからなんと言えば良いのかわからなくなってしまうんですけど、いきなり終わりが見えてきてしまってちょっと寂しくなりました。決着をつけなきゃいけないって言うのはわかるんだけど、もっと皆には旅して欲しいような、それか穏やかな日々を送って欲しいような。とにかく登場人物皆の幸せを願いたくなります。
Posted by ブクログ
別れてしまったベアトリクスの行方を探すため、教区境のバーに滞在していたキーリたちでしたが、兵長のラジオの調子が悪くなります。修理屋に持ち込んだところ、そろそろ寿命かもしれないと告げられます。さらに、ハーヴェイの「核」の機能もしだいに衰え、彼の状態はますます悪くなっていきます。
もしかすると、これまでつづけてきた三人の旅の終わる時が近づいているのかもしれない……そうした考えに襲われたキーリは、ずっとこのまま旅がつづいてほしいと願ってしまい、そんな彼女の思いが、終わることのない旅を続ける死者たちが乗った列車を呼び寄せます。汽車に入り込んでしまったキーリを、ハーヴェイはどうにか元の世界へ引き戻すことに成功しますが、キーリの思いは晴れません。
やがて彼らは、ゲリラ・ラジオを運営している男の飼い犬だったタテガミに出会います。その男は不死人で、タテガミは死に望む飼い主の男から、彼の「核」を譲り受けたのでした。
ところが、そんなラジオ局に、教会治安部の部隊がやってきます。にわかに緊張感が高まりますが、なんと教会兵は、思いもかけないことをいいだします。彼らは、キーリの父である、教会の長老会の第十一老であるシグリ・ロウから、キーリの保護を命令されているというのです。父が教会のトップであるという衝撃の事実を確かめるために、キーリはハーヴェイとともに、首都へと向かうことを決意します。
クライマックスの直前、ハーヴェイの「核」が衰え、兵長ラジオも寿命が近いという重苦しい空気が漂いはじめ、キーリの出生の秘密がついに明らかになるという、鉄板の構成です。ラストへの期待が、いやがうえにも高まります。
Posted by ブクログ
兵長壊れました。でも結構よかったりしてw
「貴様ってゆうな、ご主人様って言え。」とかハーヴェイいってましたが。
っていうか、キーリ読んでると時々これはホラー?って思う。霊がどうこうではなくて眼球えぐるわ、内臓口から吐き出すわ、頭喰いつぶされるわ・・・。描写のうまい作品だけにリアルに怖い。そしてここまでハーヴェイを虐められる作者に感服。
Posted by ブクログ
漸く読みました、漸く。いよいよクライマックスへ向かって物語が進んでいくいわば閑話休題みたいなものですかね。あとがきでもそう仰ってますし。
全体的に「回想編」っていう感じのお話で、少々物足りなさはありました。兵長があんなんなっちゃうのもなんだか余計かなあと思ってみたりしつつ。しかしまあこのキーリとハーヴェイの絡みがなんとも微笑ましかったり切なかったりするので、やっぱり十分にアリだと思いますけどね。うん、普通に良かったです。なんかこうぐっと胸に込み上げてくるものがあるのは、やはり女性ならではなのですかねえ。
Posted by ブクログ
このへんはもうキーリの自我がだいぶ芽生えてきて(結構前からかもしれないけど)ハーヴェイと対等に、かはわかんないけどそれなりに考えるようになってきたよね。ハーヴェイはもうちょっと自分を大事には出来なかったんだろうか。寧ろ狙いなのかな?すり減っていく様子がとても痛々しい。キーリと出会って変わったっていうんなら、自分を大事にするっていう変化も重要だと思うんだけどな。兵長だいすきです。