あらすじ
年収250万。女性達の住宅漫画、最終巻。
過去の愛情、今の生活、これからの生き方。
私たちの家=人生は、語っても語りきれない。
だから、沼ちゃんと一緒に生きよう。
大人気、年収250万円の独身女性の住宅漫画、遂に完結です…!!!
主人公・沼ちゃんを始めとして、要さん、亜久津さん、伊達さん…みんなの人生が交差し、またその先へと続いていく、感動のグランドフィナーレです。
居酒屋の社員の女性、沼ちゃんが一人でマンションを買おうとする話。
かといって、マンション購入を鼓舞するような雰囲気ではない。
メインは沼ちゃんのストーリーだが、オムニバスのような形式で、
妙齢の一人暮らしをする独身女性のストーリーが挟みこまれる。
住まいに関する話題から切り取る彼女たちの暮らしは様々。
全てが上手くいっているわけでもなく、時に寂しさも描きながらありのままを淡々と映し出す。
独身でも、既婚でも、そこにあるのは等しく暮らしなんだな…としみじみした気持ちに。
マンション購入に関しても同じだ。
たくさんの検討の末、念願のマンションを手に入れた沼ちゃん。
けれど「手に入れてからが勝負だね」と作中のセリフにある通り、マンション購入はゴールではない。
ローンや今後の生活を考えて不安になりながらも、
「わたしのおうちを大切にする」という気持ちを一番優先にしていく沼ちゃんの姿は
健気であり、とても愛しい。
家とは?暮らすとは?そんなことを改めて考えさせられる。
何が良い、何が悪い、というのを決めつけずに
いろんな暮らしがあることを、優しく抱きしめてくれるストーリー。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
池辺葵さん縛り。
一気に再読。
夢をつかんだり、手に入れたりしても、人生は続いていく。流転しながら。
今年再会した友人は立派な持ち家女子となっており、私も挑戦したい。
ものが増えまくってるから収納を増やしたいのと、祖母のものをもっと自由に増やさせてあげたい。終活だの断捨離だのは嫌いなのです。なぜのびのび自分を拡張する事を押さえつけるのか。そりゃ心身ともに、衛生上ゴミ溜めは駄目だけど。そう言う性質をしていないからこそ、もうひとたびの自由を謳歌して欲しい。
それと、この物価高で、貨幣の価値に信用が置けない。貯金したこの額面の価値は将来小さくなっていくから(いや無いけど貯金)住まいは確保したが良かろうとの思いで。
ローンが組めるか不安な私には沼ちゃんの物語はフィクションでも希望なのよ。私は要さんのような道は選べないかなぁ。でも音楽に助けられるのは分かる。最近は沢山聴かなくなっちゃったけど。阿久津ちゃんはあんまり心配ないかな(笑)
それぞれの幸せを求める姿がとっても愛おしいプリンセスメゾン。
匿名
要さん、実家に帰られたんですね、、
寂しいけど、幸せそう!前向き!
ご結婚されたのかなぁ。
お見送りの時の沼ちゃんの、うちわのメッセージ、すごくジーンときました。
沼ちゃんと伊達さんもどうなるのか、気になるところですが。
とても良いストーリーでした!
完
どんな形になろうと自分の人生は自分の選択の積み重ねなので、後悔しないように今を生きなければいけないと思いました。
読むたびに自分の現実との乖離に辛くなりましたが、最後は何となく温かい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
色んな年齢、立場の女性が家(場所)を買う(持つ)ということ。
家を探すことで、自分の大切なものや譲れないことが整理されていくのが
とても素敵なシリーズでした。
Posted by ブクログ
自営業、独身、戸籍上女性、20代
資産のことも考えてマンション購入を考えていた時にこの漫画に出会いました。
社会人1年目の時に、給料が安くて、1日1日を過ごすことに精一杯で、独房みたいな狭さの家に住んでいた。
だからこそ、仕事を頑張って稼げるようになって、帰りたくなるような家に住むのが目標になった。
あの頃必死に生きていた自分とさっちゃんを重ねるかのように読んでしまいました。
家ってやっぱり特別な場所ですよね。
理想の居場所を追い続けて奔走したひとりの女性に心を動かされる不動産屋のスタッフたちも、さっちゃんと出逢って人間的に成長しているだとか、本当に自分が大切にしたいことを見つめ直したりだとか、家探しから人の暖かさを感じられて、ジーンとくる作品でした。
ほっこりした
自分も独身で家を買ったから
様々な登場人物たちの物語が共感できて心にしみるお話だった。
しかしだな、最後の最後まで進展しないのかよあのふたりは…
と思った読者も多かったろう。でも、それも良しだよね。