感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年03月24日
故郷へ帰る道中今までよりも大きな街に到着したルーデウスたち。そこでまさかの再会を果たす・・・
いやぁ、きつい・・・まさかの再会がこれとは・・・大人は思っているよりも大人でない、なんてことはわかっていますがね。
世の中の親は大変です。でもそれ以上に子どもたちは大変です。
無職転生は二つの軸を基準に物語が構成されていると思っています。それは『家族』と『失敗』です。
この物語には完全無欠なヒーロはおらず、それぞれが足りないところを持つ人間です。足りないところのせいで『失敗』してしまう。前世という強い後悔を糧に、もう『失敗』するまいとするルディであっても力不足や不運によ...続きを読むり『失敗』してしまいます。誰かが『失敗』したとしても、歩み寄り、許し、支え合って再び前進していくという『家族愛』の美しさに焦点をあてた物語がこの巻では描写されています。
ミリス神聖国についたルーデウス一行、大都市に着いたので転移事件のせいで家族やフィットア領の人達に手紙で無事を知らせようと思い、一日休暇にする事に。
しかし、裏路地で人さらいらしき連中を発見し、アジトを突き止めて救出+捕縛しようと尾行して…
しかし、その集団には頬も痩けた実の父パウロがいる事に…
場...続きを読む所を移し自分が今まで何をしていたか問われるルーデウス。
今までの顛末を誇張を交え、心配させないように語るルーデウスだったが、パウロは不機嫌になっていく一方で、ついには親子喧嘩の殴り合いに発展していく…
そして、語られるフィットア領転移事件顛末。
ルーデウスの故郷ブエナ村を含むフィットア領全域の消滅と転移、膨大な犠牲者の数…
人さらい集団はフィットア領の住人の捜索隊で、奴隷にされた者を救出するために最終手段として攫っていた事…
そしてルーデウスの母ゼニス、第二婦人リーリャ、リーリャの娘アイシャ、幼馴染のシルフィ、親しかった人は皆未だに消息不明…
家族で無事なのはパウロと4歳になった妹、ゼニスの娘ノルンだけだと言う絶望的な事実のみ…
すれ違う親子…
正直、見ていられない…
ルーデウスは自分たちの事で精一杯だった…
パウロは追い詰められた精神で、あの天才の息子ならばもっとやれる事はあったはずと過剰な期待を抱いたのだろうけど…
明らかにパウロが悪いと言いたい。
11歳の息子(精神年齢は違うけど…)に何を期待してるのか…
例え転移者を見つけたとしても自分たちの事で限界だって…
パウロの今までの努力は買うけど、まずは無事を喜べよ…
仲直りする時の光景は思わずホロリと来た…
本当にルーデウスは前世と比べ物にならない位に成長している、それも前世の失敗が在るからこそだけれど…
Posted by ブクログ 2017年05月03日
web版の第5章 少年期 再会編 第四十四話〜間話「ロキシーの帰還」の内容。
番外編1 ドラゴン肉のナナホシ焼き
番外編2 アリエルの死
が書き下ろしで追加されている。
番外編1は、ランドルフのお店の話し。こうゆう閑話もおもしろい。
番外編2は、4巻の番外編の続き。フィッツ先輩が活躍が見えて嬉し...続きを読むい。こう考えると、シルフィの凄さがちゃんとでてる話しが好きなのかもしれない。
ルディとパウロの親子など家族の再構築にフォーカスが当たってる。web版では、最後の食事にエリスが来てなかったけど、書籍版では参加してる。
QRコードのwebアンケート答えると作者のこぼれ話で、パウロのキャラ考察が読めます。
パウロとの再会は喧嘩から始まりましたが,その後の仲直りなど含め2人に成長を感じられ味のあるシーンでした。
Posted by ブクログ 2015年02月14日
表紙はエリスとルーデウス、父パウロと妹ノルン。
父親と感動的な再会とならず、互いにすれ違っての苦い出会いから始まるが、物語に深みを加えている。
単純ではないストーリー展開はすごいと思うが、登場人物がどんどん多くなり読者はついてこれるんでしょうか?
ネットで読んでれば、閑話や番外で出てくる人物にも興味...続きを読むは持てるが、クリフやアリエル王女など今後の重要人物であり、知らない読者がどこまで受け入れられるか心配。