あらすじ
魔力災害に巻き込まれたルーデウスは、エリスと共に見知らぬ場所へ転移していた。不安が募るルーデウスの側に怪しい人影が……。それは師匠ロキシーに「絶対に近づくな」と警告されていたスペルド族だった!!
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前巻までとのキャップがすごい…
前巻ラストまでは割とほっこりしながら読めたのに…
前巻ラストに起きた『フィットア領転移事件』のせいで、全て変わってしまった…
ルーデウスとエリスは魔大陸まで飛ばされ、夢の中でされた人神の助言に疑心を抱きつつも、ルイジェルドと出会い、忌み嫌われていたスペルド族の真実を知り、スペルド族の汚名返上を誓う。
そして三人でアスラ王国に向けて旅をする事になるが…
ルーデウスは帰還とスペルド族の地位向上の為に頑張るも世界はとても残酷で…
艱難辛苦という言葉も生ぬるい…
現実は厳しい、ルーデウスは一人考え指針を示すも空回り…
一人で抱え込み、頑張る姿は見ていられないくらい…
それでも最後には仲間との信頼を深め、前を向く姿はくるものがある…
本当に面白い作品だけど読み直す度に、度々手が止まる作品です…
本当に面白いんだけどな〜
Posted by ブクログ
web版の第3章 少年期 冒険者入門編 第二十話〜第三十三話の内容。
番外編 アスラ王女と奇跡の天使
が書き下ろしで追加されている。
デリックの視点で、転移事件時点でのお話しです。デリックいいやつで、シルフィがマジ天使になってる。
QRコードのwebアンケート答えると作者のこぼれ話の誕生秘話で、主人公の師匠役についてが今でも読めます。なかなか面白いです。
Posted by ブクログ
魔大陸編
面白かった。
エリスの成長、ルーデウスの成長、そして本来子どもを守り導く立場のルイジェルドの成長。
それぞれが足りないところを補い合い、助け合い、喧嘩しながら、信用から信頼関係へと変わっていくのは、読んでいて胸熱だった。
計画を立てたところで上手くいかない。
人を殺してはいけないとルイジェルドに言いながら、自身の目的の効率を上げるために子どもを見殺しにしてしまったあたりは、うわー、これはどう折り合いをつけるんだ?とハラハラした。
国が変われば、法律も変わり、生きている環境が変わる。
環境が大きく違えば、倫理観や価値観だって大きく変わる。その国を環境を生き抜く事で身につく倫理観や価値観は、善悪という大雑把な括りでは、是非を問えないものだと思う。
この溝は、簡単には埋められない。
根深い対立の原因にだってなる。
その問題を、互いに目をそらさずに、分かり合えなくとも尊重する事で、仲間になっていく。
簡単に出来ることではない。
ルーデウス、エリス、ルイジェルド。
デッドエンドの三人の冒険を、もっと見たい。
かけがえのない仲間となっていく姿をもっと見たい!