【感想・ネタバレ】クジラの子らは砂上に歌う 18のレビュー

あらすじ

戦艦イェラキから放たれた謎の捕食者が、次々と泥クジラの民たちを魂形人間に変えていく。そんな中、チャクロたちは、オルカ提案の「戦艦カルハリアスをイェラキに激突させる作戦」を選択したが…!?

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果てない砂の海を漂流する漂泊船「泥クジラ」。チャクロはその泥クジラの「記録係」であった。
泥クジラの住人の多くが、情念動(サイミア)と呼ばれる不思議な力を使い、そして彼らは短命であるという。
若い仲間の死に何度も傷つきながら、それでも彼らは穏やかで平和に暮らしていた。
しかし、ある日廃墟船に偵察に赴いたチャクロは、衰弱した少女・リコスに出会い、それにより状況は一変する。
泥クジラ以外の世界、そこに住まう人間を見たことがない住人たち。そんな彼らにとって残酷な真実を知るリコス。
外の世界はどうなっているのか、住人の祖先たちはなぜ泥クジラで生活していたのか、そもそも泥クジラとは一体なんなのか…。
すべての謎が明かされ、自分たちが短命である理由を知った住人たちは、新天地を目指し泥クジラの舵を取るのだった。

このお話はタイトル通り、「クジラの子」、すなわち泥クジラで生きる子どもたちを描いています。
「泥クジラ」という聞きなれない場所に住んでいることで、どこか遠いところの話に聞こえますが、彼らは楽しいも悲しいも感じる、感情を持った普通の人間でした。
というのも、外の世界には感情を持たない人間がいたからです。リコスもまたその1人でした。
そんな彼女ですが、チャクロやその仲間と過ごすうちに、自分の感情を取り戻していきます。
そしてクジラの子たちを助けたい、彼らと生きたい、そう願うようになるのです。
しかしそれは決して簡単な道ではなく、何度もクジラの子たちは絶望し、立ち尽くすのでした。

残酷な真実ばかりの世界で、悲しみがあふれる世界で、それでも人間は感情を持つのが正しいのでしょうか。
チャクロは言います。「痛みや苦しみすべてが俺たちの生きてきた記録だ」と。そしてだからこそ忘れることはできないと。
仕事や人間関係で嫌なことがあったとき、悲しくて泣きたいと思ったとき、何度でも読み返したくなる1冊です。

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購入済み

だいぶ色んなことがわかってきて、最後が近づいてきたと感じるようになりました。ちょっとホッとする感じもあり、でもまだまだってのもあり...そしてやっとこの人の事がわかるかも!?と思っています。

0
2025年02月07日

ネタバレ 購入済み

素敵です。

相変わらず世界観が独特で面白かったです。
どんどんお話が複雑で難しくなってきますが、それも魅力だと思います。

0
2021年01月05日

Posted by ブクログ

カルハリアス編決着。

少し前まで殺しあっていた、心が通わない奴らと共存するのは理解できない。

帝国軍の圧倒的な力がどんなものか。
どうか、泥クジラの民にとって、絶望的な展開にはならないでほしい。

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2023年11月13日

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