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養子縁組
・里親制度:育てられない親の代わりに、里親が一時的に子供を預かって養育する制度。
あくまで委託関係であって、親子関係ではない。実親が親権を握っているから、
里親と子供の関係が生涯続くことを予定しているものではない。
あくまで子供が幸せになるための制度。
・普通養子縁組:子供が実の親との親子関係を存続したまま、育ての親(養親)との親子関係を作ること。
扶養や相続関係も二重になる。昔からある跡取り問題などで、成人にも使われている。
・特別養子縁組:子供が原則6歳未満の場合に限り、産みの親の親権を終了させる。
扶養や相続関係が二重になることはない。
「私…赤ちゃんが産みたかったわけじゃないのかもしれない。
あんなふうに心配したり、叱ってみたり、思いっきり抱きしめて喜んだり、ただ子供を育てたかったんだ」
Posted by ブクログ
母子の「支援者」としての姿勢を教えられたエピソードが収録されています。
誰も責めることなく、母子に時間をかけて寄り添うサクラ先生、小松さん、ソーシャルワーカーさんが印象的でした。
妊娠してしまった高校生の女の子とその母が登場します。
高校生本人は戸惑うばかり、
母は、娘の将来を心配し、学校への対応や生まれる子の養子縁組などについて動きます。
女手ひとつで娘を一生懸命育ててきた母。
しかし、そんな母を思うあまり、娘は長いこと自分の気持ちが言えず、複数の男性と関係をもつことで寂しさを埋めるようになっていたのです。
その結果がこの妊娠でした。
支援の現場にいる者なら、「これは今までの母子関係に問題があるね」とすぐにピンとくるケースです。小松さんも最初の娘へのカウンセリングで、それを察します。
(実際、母が娘に対し、一方的な態度でコントロールしようとする言動は何度も描写されます。)
ともすれば支援者が母をガンと認定し、本人や娘に対して過去を断罪したり、反省を迫ったりする展開も考えられます。
しかし、このエピソードではそうはならず、
サクラ先生も小松さんも「娘さんの気持ちを大切にします」と伝えることだけを繰り返します。
ひとつひとつの言葉が、母子を責めることなく、とても温かく、力づけていくものです。
戸惑い、なかなか自分の気持ちを話すことができない娘が、最後に勇気を出して自分の言葉を紡ぎだす場面には胸を打たれました。
現実にはこんなにうまくいかないことの方が多いです。
それでも、漫画的な勧善懲悪ではなく、現実に寄り添っていくことを大切にするこのエピソードからは、当事者へのリスペクトが感じられ、とても良かったと思います。
養子縁組
子供が出来ない女性。
子供を育てられない女性。
養子縁組や里親制度は、
知ってるけど
なかなか関心度が低いのでしょう。
サクラ先生が言ったように、
子供が幸せになる制度。
きっと、幸せになりたい子供は多いのだろう。