1976年から今も連載中の長寿作品。国際手配中の美術品窃盗犯「エロイカ」は、自由奔放で金髪巻き毛の美貌の伯爵。対立するもう一人の主役は、NATO軍情報部・ボン支部の「エーベルバッハ少佐」。通称「鉄のクラウス」と呼ばれ戦車のごとく暴れまわる。正反対の二人のどつき漫才が面白い。
ヨーロッパ各地の歴史的芸術品やスパイアクション、東西の対立…等。まったくもって少女マンガらしからぬ硬派な漫画。東西ドイツ統一のニュースには真っ先に「少佐はどうなっちゃうの!?」と思い、ソ連崩壊には「(旧ソ連エージェントの)仔熊のミーシャはどうなるの!?」と思い、つい現実とリンクして考えてしまう。
ストイックな少佐の筋肉美もイイヨ!(※注意:第1話はメインキャラが違ったのだが、少佐の登場で彼らは消えたので、第2~3話からがオススメ!)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2016年02月01日
『ガラスの仮面』しかり、『王家の紋章』しかり、数十年規模で長く続いている少女マンガは、熱心なファンがいる一方で、きっかけがないとなかなか入りづらいかもしれません。本作もそんな著名タイトルの一つですが、こちらは青年マンガをよく読む人や男性にも、ぜひ手に取ってみてほしい一作。物語のメイン要素は、東西冷戦...続きを読むを背景としたスパイアクション。主人公のひとりは硬派で堅物でワーカホリックなドイツの情報将校。彼の行動にもうひとりの主人公ーー美しいものを愛する大泥棒「エロイカ」が絡むことで、軽妙なコメディとしても成立しています。個性的なキャラクター、美麗で緻密な描き込み、細部まで計算されたストーリー、洒脱な台詞回し…それらが見事に釣り合った、非常に贅沢なマンガです。時代の変遷にしたがって作品の雰囲気も少しずつ変わっていくため、イントロダクション部分に面喰らう方もいるかもしれませんが(笑)、まずは4〜5巻(文庫版では3〜4巻)収録の「アラスカ最前線」編まで、一気に読むことをおすすめします!(鈴木史恵)
初めは伯爵と取り巻きの美青年がメインでジェームズ君も美青年の一人だったのに当時は西ドイツのNATO軍の少佐が東西冷戦の後期ソ連や東ドイツのスパイと戦い伯爵がその間に盗んだ美術品が西側に有益な情報のキーになるというストーリーが続いたけどソビエト崩壊後相手が中東世界のテロリストに変わり少佐がロシアのスパ...続きを読むイと共同戦線を張るようになった。青池保子には最近のロシアやイスラム原理主義グループの動きを取り入れたストーリーを是非描いて欲しい。
後の作風に繋がる出だしが楽しめます。
エロイカの顔、仕草がこの一冊目だけ異なるので、敢えて実験的という感想をつけました。
楽しめます。
懐かしくて購入してしまいました。いつ読んでも面白い!私のスパイ物好きの原点です。BLは苦手だけど伯爵は許せます。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ドイツ軍人とイギリスのホモが大暴れする話。
登場キャラが魅力的なワールドワイドアーティスティックスパイコメディ!
ただし1巻1話の目を逸らしたくなる具合は異常
Posted by ブクログ 2009年10月04日
小学生の頃目にしたときは余り好きじゃない絵柄だったのに、高1のとき改めて読んでみたらストーリーの凄さに感服。
大人になって読んでもまた一段と楽しめる漫画です。
それよりもなによりも少佐カッコイイ(〃ω〃) !!
Posted by ブクログ 2009年10月04日
この作品のヒットにより、主人公の一人と同名のドイツ・エーベルバッハ市(en:Eberbach (Baden))への観光客が急増。青池はこの功労により、エーベルバッハ市から名誉市民の称号を受けた。NATOの情報将校「鉄のクラウス」の作戦行動に、美術品窃盗犯の伯爵「怪盗エロイカ」が介入してドタバタを引き...続きを読む起こす。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
エロイカより愛をこめて 1巻 青池保子 秋田書店プリンセスコミックス ISBN4253071090 370円(税込) 1978年10月10日初版【ストーリー】怪盗エロイカの華麗な活躍(主に1巻)と任務に生きるNATOのエーベルバッハ少佐との主役争奪戦(嘘)。収録内容は下記の通り。1〜3話を収録。1話...続きを読むは3人の超能力者シーザー・シュガー・レパードが主人公で、客観的に見たエロイカの活躍を描く。エロイカに狙われた美しいシーザー・・・。(ロンドン)2話はNATO情報部の少佐が登場。任務でシーザーを取り調べることに・・・。彼の家が所蔵する美術品を鑑賞に来た伯爵との初対面からしてお互いに不興を覚える。【紫を着る男】という絵画に執着する伯爵・・・。(西ドイツ ボン)3話は少佐の任務と伯爵の趣味でアキレス像を奪い合うが・・・。(イギリス オックスフォード)【感想】いま読み返してみるとめちゃめちゃ面白いです。レトロなロマンチックさもときめかせてくれるし、テンポの良い展開が大好きです。初期の頃の賑やかかつ妖しい感じは『イブの息子たち』の頃の雰囲気と共通したものがあります。13年前からハマっている、最愛の漫画の一つです。
伯爵と少佐の関係がなんとも言えず好きです
敵であり不本意に協力しあう仲間にもなったり、正反対の価値感の中に共通点をお互い感じていたり、少年のような大人の距離感、いいですね。
堅物の生真面目すぎる少佐がー、言動が硬すぎるゆえに一周回ってしまって笑える人に見えるというか、とにかくクスッとさせられるシーンがクセになって、はまっていくんですよね。
今だとテルマエ・ロマエなんてお好きな方には通じるものがあるんじゃないでしょうか。エロイカとの腐れ縁絡みはルパンと銭形警部とか?(エ...続きを読むロイカはBL感情付きですけども)
Posted by ブクログ 2012年02月04日
アクションとホモが激しい(笑)ギャグ満載のハイテンション作品。少佐とその部下のZ(ツェット)が特に好き。Zのスピンオフ作品も面白いのでお薦め。最近は顔が長くなりちょっとバランスが…残念。