あらすじ
ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく――。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。
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Posted by ブクログ
赤毛のアンがこんなに面白かったとは!
言葉の洪水。アンは話し始めるのに、まず2ページくらい妄想を語る。目にするちょっとした事から盛大なファンタジーが展開して、予想外でめちゃくちゃ面白い。
頭の中にイマジナリー・アンがいれば、変わり映えしない・ストレスばかりの毎日でも彩り豊かになるのでは。これから実践したい。
子供の頃に読んだら、かなりポジティブに影響を受けたのではないかと思う。ちょっと残念。
ただ、もうマリラぐらいの自分が読むと、アンの豊かな感受性から来る世界のきらめきも、愛情豊かな家族と周囲の人間関係も、かけがえのないいっときのものだとわかっていて。マリラと一緒で、幸せが身にしむほど泣きたくなる。
それと最後まで読んで、子供の頃アニメを見て、アンが大学進学をあきらめて家に残ったことにどうしても納得できなかったのを思い出した。
今読むと、思った道に進めなくても、真っ直ぐの道から曲がり角に進んでも、その向こうには今までに見たことのない美しい花があるだろう、自分の想像力や家族や友情で、どんな道でも自信を持って進んでいけると思えるのはなんて素晴らしいんだろうと思った。
「夢をあきらめない」というのは聞こえはいいけれど、現実にはあきらめざるをえないことが多い。それは負け・挫折で、実力や努力が足りなかったからだとネガティブに捉える雰囲気がある。
でも道はひとつではない、夢のあり方が変わって、道を曲がっても胸を張って生きればいいというメッセージも大事だと思う。
私も、そういうことがすんなり認められる年になったということかもしれない。
美しい自然に想像力の装飾、うるさいほどに愛情豊かな世界。この優しい読後感にもう少し浸ってから続編を読もうと思う。
Posted by ブクログ
とても素敵な本‥なんでいままで読まなかったのだろう…
アニメでは小さいときに見たことがあったけど、本だと細かいところまでわかってよかった
マシュウが袖の膨らんだワンピースを買ってくれるエピソードが好きで好きで…
アンの小さいときの想像力とおしゃべりがとても面白い
だんだん大人になって、失敗もしなくなって立派になって、野心を持って、それを達成するところに成長を感じた。
マリラの表に出さない愛情も素敵
アンが言う、ぞくぞくする、っていう表現方法が好きだった
割と、エピソードそのものを書くんじゃなくて、帰ってきてからアンがマシュウとマリラに話すっていう形が多くて、この本の特徴だなぁって思った
リンド夫人と仲良しなのか、アンの話にリンド夫人の教訓がいっぱい出てくるところも好きだった
マシュウが亡くなったあと、マリラの目もよくないってわかったときに、アンが奨学金を諦めて、グリンゲイブルズに残るっていうことを決めたとき、人の夢って一つじゃないんだなぁと改めて感じた
大学に行きたい、マリラの手伝いもしたい、って、夢はいくつもあっていいし、そのための手段もたくさんある
自分が納得できる手段なら、最短距離じゃなくてもいいんだって思えた。
これは、これからの人生で選択に迷ったとき、使えると思った
早く続きも読みたいー!!