【感想・ネタバレ】赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―のレビュー

あらすじ

ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく――。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても素敵な本‥なんでいままで読まなかったのだろう…
アニメでは小さいときに見たことがあったけど、本だと細かいところまでわかってよかった
マシュウが袖の膨らんだワンピースを買ってくれるエピソードが好きで好きで…
アンの小さいときの想像力とおしゃべりがとても面白い
だんだん大人になって、失敗もしなくなって立派になって、野心を持って、それを達成するところに成長を感じた。
マリラの表に出さない愛情も素敵
アンが言う、ぞくぞくする、っていう表現方法が好きだった
割と、エピソードそのものを書くんじゃなくて、帰ってきてからアンがマシュウとマリラに話すっていう形が多くて、この本の特徴だなぁって思った
リンド夫人と仲良しなのか、アンの話にリンド夫人の教訓がいっぱい出てくるところも好きだった
マシュウが亡くなったあと、マリラの目もよくないってわかったときに、アンが奨学金を諦めて、グリンゲイブルズに残るっていうことを決めたとき、人の夢って一つじゃないんだなぁと改めて感じた
大学に行きたい、マリラの手伝いもしたい、って、夢はいくつもあっていいし、そのための手段もたくさんある
自分が納得できる手段なら、最短距離じゃなくてもいいんだって思えた。
これは、これからの人生で選択に迷ったとき、使えると思った
早く続きも読みたいー!!

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても素晴らしい作品でした。美しいプリンスエドワード島の風景を想像して思わずうっとりしてしまいます。アンの周囲の人の心を溶かしてしまう不思議な魅力に惹かれました。序盤はアンの奇想天外な日常を描いており、子供でも読んでいて楽しいのではないのかなと思います。終盤では大きく印象が変わり、アンの深い愛情が描かれていて思わず涙が出てしまいました。以下は私が特に心に響いた言葉です。

「たまには夜の十一時にはなやかなレストランでアイスクリームを食べるのもいいけれど、でも毎日の暮らしには十一時に東の部屋でぐっすり眠っているほうがいいわ。」

「なつかしい、美しい考えは宝石のように胸にしまっておくほうがすてきだわ。」

「自分の未来はまっすぐにのびた道のように思えたのよ。いつもさきまで、ずっと見とおせる気がしたの。ところがいま曲がり角にきたのよ。曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。それにはまた、それのすてきによいところがあると思うわ。」

0
2023年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

きったかゆみえさんの訳で読んだから違うかもだけど
マリラがツッコミ役で面白かった

すごく印象的だった話は「アンのおわび」
絶対に自分が悪くないことを謝るなんてこっちの屈辱じゃんって思うけど、目的を「完璧な演技をやり遂げる」にすり替えることで自分の心をちゃんと守ることができる。相手のことも好きになって終われるんだな
ものすごい処世術だ、アンって本当に空想で自分の心を守ってきて、自分の中の正しいこと・正しくないことをしっかり見失わないできたんだなって、大人になって初めて分かった。やっぱり児童書って大人になってすごさが分かる
でも「完璧な演技をやり遂げる」を本当〜の目的だって信じることもすごく難しいことだと思う。
あーあ謝っちゃったって心の隅でもやっとしちゃうと思うし、あの時ああしちゃったってあとで後悔しちゃいそう。
それができてしまう理屈が思いつかない
自分の心の取り決めをちゃんと守れる、ゆうて、「考え方」を変えてみるってことが、できてしまうのは私にはすごく難しいことに感じる…
精神の鍛錬が必要というか、アスリートみたい
これまでの自分への信頼が根底にあり、自分を信じられているってことだよね

印象的な言葉・最後のシーンから
「"神は天にあり、この世はすべてよし"」(ロバート・ブラウニングの詩の一節)
というのも、アンのこれまでを思えば納得出来た
私のお呼びつかないところに運はあり、どう転んでもすべてよしか
自分ばっかり運が悪いと思うのはお門違いなのかなあと思った

きったかゆみえさんの後書きから
「アンの場合想像力は現実から逃げるための道具ではなく、現実におおしく立ち向かってゆく力を与えてくれるものなのです」

0
2023年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わお!分厚い!
が最初の感想(笑)でもさすが赤毛のアン。最後まで、むしろ後半に行くにつれて楽しく面白く読めました。

赤毛のアンって朝ドラでも話題になった位有名なんだろうけど、今回初めて読みました。今までどんなお話か全く知らなかった!

アンの何とも言えないけど憎めない性格が、読んでいくうちにクセになってしまい、途中からは完全に親心で読んでました。マリラのアンへの愛情表現も嫌いじゃなかった。むしろ後半では微笑ましいくらいに。

結末はちょっと期待外れだったけど、アンにとってきっとベストな選択だったんだろうな、アンらしいな、と納得。想像とは違ったけど、モヤモヤした感じもなく、スッキリ読み終えました。これもアンの人柄あってこそか。
名作の所以ここにあり!かな。

0
2023年06月01日

「小説」ランキング