あらすじ
会津若松城は、西軍の殺戮と暴虐で大混乱となり、老若男女戦える者は、武器をとって勇敢に敵軍に突入し、壮烈な最期を遂げていった。重代の鎧に槍を携え、非情な銃口の前に崩れた老藩士。薙刀を翳し、次々と敵を薙ぎ倒していった娘子軍。そして潔く自刃していった若き白虎隊士。――会津藩士を先祖に持つ著者が維新史の真相を追求した大河歴史小説全13巻完結!
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Posted by ブクログ
“第13巻”は、官軍が城下に侵入してしまった中で繰り広げられた会津側の抗戦、城下の混乱や、相次いだ悲劇的な自決の様などが描かれる…最後は鶴ヶ城に白旗が掲げられた場面で終わる…
“第13巻”は非常に重苦しい…城下に敵が迫り、大混乱が発生し、「最早これまで…」という悲惨な話しに満ちている…必死の抗戦で散る老人達…身体が不自由なことを気に病んで自決をする人達…「辱めを受けるよりは」と幼子を手に掛けて自決する女性達…悲惨な状況だ…城下への侵攻が開始されたのは8月23日というが、この“第13巻”の相当な部分は「8月23日の記」とでもいうような“ドキュメント調”と言ってよいであろう…