【感想・ネタバレ】会津士魂 四 慶喜脱出のレビュー

あらすじ

鳥羽伏見の戦いでは会津藩兵の奮闘も虚しく、二万余の旧幕府軍が、その半数にも満たない薩長土軍に対し、敗退を続けた。薩長の掲げる錦旗の前に裏切る藩が相次ぎ、さらに将軍徳川慶喜の戦線離脱も重なり、戦いはあっけなく決着する。旧幕府軍は解体四散し、鮎川兵馬は兄とも慕った佐々木只三郎の髷を胸に熊野路を江戸へと急いだ。

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Posted by ブクログ

この“第4巻”は「慶喜脱出」という副題が示すとおり、“さきさま”(前将軍)が薩摩を討つべく勇戦するよう将士を鼓舞しておきながら、会津侯や桑名侯を拉致同然に引き連れ、劣勢を強いられて傷付いた彼らを見棄て、軍艦で江戸に引揚げてしまう顛末を軸に、様々な人達の物語が綴られている。読み応えがあった…

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

鳥羽伏見の戦いから、慶喜の江戸脱出まで。司馬遼太郎の小説では、英雄譚として描かれていて、勇ましく感じていたが、ここでは、優柔不断、諸悪の権現である。奔走されながら、士とは何かを模索する武士の行動に幕末の本質を感じた。

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2024年11月30日

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