【感想・ネタバレ】会津士魂 十一 北越戦争のレビュー

あらすじ

北越の要衝長岡城が、西軍に攻略された。それは長岡藩総督河井継之助にとって、最大の恥辱であり、家名を汚すものであった。継之助は城奪還を目指し、用意周到な奪回作戦を練り上げた。七月二十四日、長岡軍の決死の夜襲が成功して長岡は一時、西軍から解放される。しかし、それも束の間、西軍の反攻が始まり継之助に不運にも流れ弾があたる。

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Posted by ブクログ

“第11巻”は、前半が越後の戦いの顛末で、後半はいよいよ戦雲が迫る会津若松の城下の様子や、攻める官軍の情勢が語られる…
この『会津士魂』を読んでいて知人が随分以前にしていた話しを思い出した。第2次大戦中は“学徒動員”で戦地に出ていて、復員後に復学し、学術分野で成功した人が言ったのだという。「自分より一足先に戦地に出て、一足先にあの世へ行った同期達が居たが、彼らは自分よりも余程優秀だったんだ…」とである。第2次大戦であれ、戊辰戦争であれ…“戦争”がもたらす最大の損失は“人材”だ…この“第11巻”では、流れ弾で重傷を負ってしまった河井のことが随分詳しく綴られるが、或いは作者は河井を「戊辰戦争で無駄に命を落とした人材の代表格」として扱ったのかもしれないなどと感じた…

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2009年10月04日

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