あらすじ
八代の車に同乗した悟が見たもの…それはあの「眼」だった?車内で交わされる八代との会話。信じたい?信じられない?不安な気持ちに心がざわつく…。果たして、悟の運命は!?物語が大きく転換する第6巻!!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
予想を華麗に裏切る展開に鳥肌が止まらない。
読みながら度々、「おぉ!」「おぉっ!?」と声を上げてしまった。
【内容】
・真犯人の手にかかったものの一命を取り留めた悟は昏睡のまま現代へ
・リープ後の記憶はほとんど覚えていないものの、何かがあったらしいという違和感は覚える
・ケンヤの手記により事件の存在を知る
・アイリに出会う
Posted by ブクログ
こうきたか…!
正直な所、前巻の時点で犯人は割れてしまったわけですから、これでミステリーとしては幕引きだとばかり。
しかし、よく考えれば推理・対策の末に犯人を追い詰めたのではないし、何より犯人から正体を明かしてきたわけですから、そこで終わってしまってはミステリーとしては今ひとつ。まだまだ読み・理解が甘かったと言わざるをえません。
…というわけで、まさかの展開に唖然。
衝撃の敗北からこれどうなるのかと思って読んでましたが、まさかこんな方法で時間を越えるとは…。
いや、普通に時間は流れているのですが、悟の主観、そして読者の認識としてはあっという間に、という感じになりますから。
「『再上映』はもう二度と起こらない」と作中で告げた以上、もう少年時代で全ての問題が決着すると思ってましたからねぇ。ホントに予想外でした。
それにしても見守っていたお母さんには泣ける。「ふざけんな」と言うのは簡単でも、15年という時間、それを続ける事はどんなに辛い事だったでしょう。しかも、目覚めるとは限らない。想像する事もできないほどに苦しく切ない日々だっただろうと。
だからこそ、悟が葛藤するのもよく分かる。
自分の中(主観)と外(客観)の不一致、そこからくる自分への疑問。まさに「自分自身が分からない」という不安を、しかしお母さんの献身を思えば積極的に追求する事もできない。
もちろん、読者としては彼の煩悶の理由・それが何であるかはわかっているのですが…その上で、悟がどうやって真実を取り戻すのか、それが気になるところです。
その彼自身を取り戻す切っ掛け。かつて彼と同じものを追いかけていた人からのメッセージ。
いやもう、メッセージというより、ただ悟を心から心配し、そして目覚めを喜んでくれるケンヤ達の姿に涙が出そう。
ケンヤはある意味頭が良過ぎて、語る言葉も綺麗で整然とし過ぎな今ひとつ本心が掴めない感じがあるのですが、逆に飾りのないストレートな言葉で悟を思いやる気持ちが綴られていたように思います。
本当に悟はいい友達を持った…。
いつか悟が全てを思い出して、そしてケンヤ達と肩を並べてまた追いかける日がくるのか、と仄かに期待と楽しみを抱いてしまいます。
で。
相変わらず、迷いなく顔面殴る子だなぁ!!w
Posted by ブクログ
無茶苦茶意外な展開で、正直びっくりした。
犯人が、「まあ、そうだろうね。」ってなった段階で、終わりかと思ったら、そっからが、凄い。こんなん、ありか。
Posted by ブクログ
何書いてもネタバレになりそうなので、開き直っていろいろ感想を残しておこうと思います。
1〜5巻までで続いた戦いに1つの決着がついたのがこの巻。結論を言ってしまえば、主人公は負けてしまった。ただし、完全な敗北ではなく、未来を変えることには成功した。
まだ死んでしまったわけではなく、ここからどう再起するかが気になるところ。
行方をくらませてしまった真犯人とどのように対峙するのか、これまでの「現代」ではいなかった仲間たちがどのように活躍するのか。いよいよ現代での戦いが始まるのだろうか、次回が気になって仕方がない。
Posted by ブクログ
お母さんが膝から崩れ落ちている描写が胸に痛い。
悟が生きいることを明かす展開も良いし
母の愛と賢也との絆も泣ける。
加代の事をあまり話したことがないと思っている
という、リバイバル自体を忘れているのは中々の衝撃。
時間の中に閉じ込められているみたいだから
出してあげなくちゃ
と感じるお母さんが、流石サトリである。
本当に愛情が深くて頭が下がる。
そんな彼女に、一生懸命記したであろうファイルを
「処分してもいい」と渡す賢也も流石だ。
あの時君は僕らのヒーローだった
胸にしみる言葉だ。
そしてここに来てアイリとの再会。
どう物語が動くのか予想できない。楽しみだ。
Posted by ブクログ
悟は一命をとりとめますが、意識が戻りません。八代の過去が明らかになりますが、やっぱりこれも怖いです。真っ黒です。意識が戻った悟に死ぬはずだった雛月が赤ちゃんを連れて見舞いに来ます。感動しました。
Posted by ブクログ
先生の過去編もあり、これでこの人が連続児童殺害事件の犯人で確定。この人の歪みがかなり子供の頃からだってことは結構コワイ。悟殺害未遂から、未来に戻るかなーと思っていたら、まさかのタイムリープはせずに植物状態で15年眠る展開。確かに、そのまま戻っちゃったら、殺人犯の疑いで捕まったところに戻って詰むし。ちょいちょい予想と違う展開が用意されていて、このマンガほんとに面白い。
Posted by ブクログ
三部けいさんの「僕だけがいない街」、マンガ大賞2014年2位、2015年4位。間違いなく面白いんだけど、もしかしたら実はこの面白さに気づいている人はもっともっといてええんやないの? と思わせる作品です。
一文で言うなら「アメリカのTVドラマシリーズのような強烈な”ヒキ”を持った良質のサスペンス」
娘と一緒に本を探しに行っていた時に、試読用の販促ブックで第1話を読んで1巻を即購入、家に帰って読んで翌日には、その時点で発売されていた3巻までを購入して一気読み。
それでも乾きが癒やされずに、次の日に1巻からまた読み直し。そんな感じ。
元々、「面白そう」と思ったのは主人公・藤沼悟が持つ”再上映(リバイバル)”という能力の設定。何らかの事件に悟が立ち会わせてしまった時に、その事件が起きるきっかけになった出来事が発生する直前まで時間が引き戻され、時間をくり返す。
マンガでこういうタイムリープ物を見る機会がそれほど無かったので、興味を持って手に取ったのですが……
2006年、漫画家志望の29歳の悟、理由を見つけられない”再上映”の輪から抜け出せた翌日にもたらされる母親の死。母親殺しの汚名を着せられ、”再上映”を望む悟が飛んだのは、母親が死ぬよりもはるか昔の1988年2月。
物語のスタートの2006年から、1988年へ飛び、また2006年、そして再び1988年へ。未来の知識を持ちながら体は小学生の悟が少しずつ「真犯人」に近づいていって、そして。
今回の6巻でとうとう「真犯人」の正体が明かされます。5巻の最後でやっぱり見事な「ヒキ」の時点では、「まだどうとも物語は転がるよ」という感じだったのですが、あっさりと冒頭の31話で「真犯人」が判明。その後、「真犯人」の物語が語られたあとは、舞台は2003年という新しい時点に。
とにかく、山ほど張った伏線の張り方とその回収、コミックス1巻ごとのラストの強烈なヒキは見事というしかありません。
「真犯人」が判明したのにもかかわらず、新たな2003年の物語がスタートしたことで、益々物語の深みが増しています。ちょうどアメリカドラマなら「シーズン3」というところ。
今からでも遅くありません。ミステリ、タイムリープ、サスペンス、アメリカのTVドラマシリーズ、パラレルワールド……琴線に触れる言葉が一つでもあれば「ハマる」作品だと思います。
そうそう、来年1月にフジテレビのノイタミナ枠でTVアニメになることが決まりました。あぁ、確かにこれは深夜アニメ向きだわ。原作に添って丁寧に描けば、ますますはまる人が増えると思うなぁ……