【感想・ネタバレ】モンテ・クリスト伯 1のレビュー

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ダルタニヤンのちダンテス

三銃士は、アトス、ポルトス、アラミスに加えて主人公のダルタニヤン。
本作はダンテス、エドモントダンテスが主人公。
安定のオヤジデュマ品質、伏線回収でこうくるかでしたね。
お好みで。

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

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冒頭の港に帰ってきた船の記述、そして全7巻という大作で、気後れして読まなかった自分が腹立たしくなる。こんなに読みやすく面白いとは。
人の良いダンテスが天国から一気に地獄へと突き落とされる。しかし天は見放さなかった。ファリア司祭との出会いが彼の人生を大きく変えそうだ。真実を知ったダンテスよ、行けー!第二巻に続く。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

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数年前に1巻だけ読んで放置してたのを再読。
びっくりするほど面白くて一気に全巻読んだ。「待て、しかして希望せよ」を見たくて…(なんでこの時期にまた読み始めたのかは察してください)
好きなキャラクターは主人公とユージェニー嬢だな。当時の価値観ではユージェニーのような思考の女性は変人扱いされたんじゃないかなぁと思うけど、それでも自由を選んだのはすごい。
メルセデスはあの時代であの選択をしたのは仕方ないよなと思う一方で、嫌な女だなぁと思わせる何かを感じた。正直ダンテスが最後にメルセデスを選ばなくて良かった…

1巻の辛い展開を乗り越えてからが最高に楽しかった。嫌な奴は徹底的に嫌な奴として描かれていて最高。そこに見える嫌な奴らしい矜持の高さ(ヴィルフォールとか)は結構好き。
恐らく人生で一番楽しいはずの青年時代を奪われ、恋人も奪われ、それでも救われた(と自分は思ってる)のは復讐譚としてはとても良い終わり方だったと思う。復讐なんて虚しいだけだ!みたいなクソみたいな綺麗事を言うキャラクターがいなくて良かった。
キリスト教への信仰が色濃く描かれていて、今の時代の日本人の自分には理解しにくいところもあったけど、それだけ絶大なものであったことはよくわかる。復讐を終えて自分も命を終える、みたいなキリスト教に反するようなことをしなくてほっとした。
あと、主人公の何が好きって、エデのような美しい美女(美少女)を側に置いておきながら男としてそっちの方に流されないところ。恋人ではなく娘のように思っているところが健全で素敵すぎるんだよな…文章からでもエデの可愛らしさがこんなに滲み出てるのにその鋼の精神なんなの?
復讐の神のような振る舞いをしても微かに残るエドモン・ダンテスとしての名残があるのが苦しく感じるけど、そこがたまらなく好きだ。
てっきり3人に対する復讐は最終的に全員殺すのかと思っていた。社会的に殺すというのは相手に大ダメージを与えると今も昔も周知されてるんだな…

この人この後どうなったの?みたいな人が多すぎるけど、復讐を達成したらもう用はないもんな。番外編みたいなものないのか…
また時間をおいて読みたい。違う人の翻訳も読んでみたいな。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

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『あなたに想像できるだろうか?結婚式の途中に、無実の罪で逮捕され、10年以上獄中で生活をすることを。いな、できるはずがない!』。19歳のダンテスは船長を拝命し、妻と幸せな家庭を作るはずだったが、年上の同僚と一方的に妻を愛する従兄から妬まれ、僅かな歯車の掛け違いで獄中生活を強いられる。この悲劇はナポレオンが活躍したブルボン朝、王政復古の時代背景が絡む。獄中で出会ったファリア司祭から高度な知識を授かり、また財宝の在処を聞く。遂にダンテスの復讐の暁闇、一気に攻め込み、これまでの鬱憤を晴らしてしまおうか。

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2020年08月11日

Posted by ブクログ

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フランスの小説ぽくなかった。訳者が書いているようにシンプルで華美な装飾のない文章だからだろうか。

主人公エドモン・ダンテスは物語はじめ、決して教養のある人物ではない。しかし彼は頭の良い人物だった。
作中にも出て来たが、知識がある人と頭の良い人というのはイコールではないのだろう。我々は大体にして頭が良くないから、知識を身に付けることを目指せというファリア司祭の言葉には励まされるものがある。

それにしても人を疑うことを知らないダンテス君には一種腹立たしささえ覚える。彼は善意によって自分の首を絞めた。いくら亡き船長の遺言だからと言って、当時追放されていたナポレオンから手紙を預かることがいかに危険かわからなかったのだろうか。

ファリア司祭によって目を開かれたダンテスが今後どうなっていくかが楽しみな1巻だった。

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2018年06月12日

Posted by ブクログ

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改めて完全版読み直し。いろんな人の企み、考えによって一番幸せな日に囚われの身になってしまったダンテスさん。苦しんで苦しんで、司祭と会い、人生の役立つことを教わり、財宝のありかを教えてもらうところまで。

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2018年03月15日

Posted by ブクログ

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岩波文庫なのに読みやすい!というのに、まず驚きました。
注釈なしでもスラスラ読める。(初刷は1956年で、私が読んだのは2018年の94刷)
同じく岩波文庫の『レ・ミゼラブル』とはえらい違いです。

ストーリーは子どもの頃に抄訳で読んでいるのでわかっていますが、それでもページを繰る手がとまりません。
エドモン・ダンテスくんの人の良さというか、世間知らずというか…にヤキモキしてしまいます。

ダンテスの美しい恋人メルセデスに横恋慕して、彼を陥れようとするフェルナンの行動はわかるとして、ダンテスと同じモレル商会で働いている会計士のダングラールがなぜあれほどまでにダンテスに対して憎しみを感じているのかが最初のうちわからなかった。
結局それは逆恨みってことになるのでしょうが、この場合、雇い主のモレル氏がダングラールの人となりを見抜けずに重用していたところに問題があったと言えるのではないでしょうか。

というか、ダンテスくん、19歳なのね?
それで結婚というのは…まあ…時代が違うし…3年付き合ってきたのなら、まあいいでしょう。
しかし、船長ですか?19歳で?
モレル氏の人事評価にこの悲劇の大本があるような気がしますよ。

時代は一度失脚したナポレオンが再びパリを目指す頃のこと。
ナポレオン派と親王派に分かれて政治も軍事も争いの予感を孕んで不安定な時。
ダンテスはそうした争いの只中に、政治犯として終身刑を受けてしまいます。
もちろん冤罪。
次期船長の内示をもらい、メルセデスとの結婚直前という幸福の絶頂からの不幸のどん底。
驚愕、不審、怒り、そして絶望。
何年もの歳月をかけて、生きる気力さえも持てなくなったダンテスに、転機が訪れたのは、何かを削るような音が壁の向こうから聞こえてきた時。

脱獄を企てるファリア司祭と知り合い、ダンテスは自分が誰にどうやってこのような境遇に陥れられたのかを知ることになります。
そして脱獄の準備をしながら、ファリア司祭から語学や科学について学ぶことにします。
ところがファリア司祭が病に倒れ…。

フランスの歴史がわからないから、今ひとつ時代背景が見えてこないところもあるけれど、ざっくりフランス革命の後ですね。
ルイ18世って誰?って思っちゃいました。
ルイ16世はギロチンで処刑されたし、ルイ17世はまだ子供のうちに亡くなったはず。
どこから出て来た?ルイ18世。(調べたところ、ルイ16世の弟のようです)

あと、ファリア司祭の話の中に出て来た『セザール・ボルジア』って、『チェーザレ・ボルジア』のことですよね。
フランス読みだとピンとこなかったけれど、ローマ法王の息子で、父とともに大悪人と言えば、多分彼。
西洋史難しい~。

個人的には『モンテ・クリスト伯』より『岩窟王』のタイトルの方が好き。
余談ですが、『レ・ミゼラブル』より『ああ、無情』の方が好き。
なんでタイトル変えちゃったんだろう。

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

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rev 1 2016 12/08 rev2 12/09
(急いで書いたりなので、後で書き直すかもしれません。上記、日付等も、併せてメモします。書き直した際は日付も追記します。。。

主人公のダンテス、絵に描いたような好青年で、出だしが幸せ一杯だったが、人から恨まれたりするほどだったので、読んでいて非常にハラハラした。ダンテスよ、もっと謙虚に、と思ったりした。でも、ダンテスが悪いわけではない、嫉妬や恨みの感情のままに危害を加える人たちが悪いのだ。。!そう、幸せで真っ直ぐな人柄の人は、他人にあわせて萎縮しなくてもよい、、はず。本当は。
それにしても、色々なことが重なり、無実なのに牢獄に入れられてしまうダンテスだが、ヒヤリハットの法則ではないが、大変な事が起こる時というのは、一つの不運だけでなく、幾つか重なっているものだと思った。
ただ、幸運も、重なって起こる。起伏に富みすぎの人生だ。。
幸運は、何よりファリア司祭との出会い。
ファリア司祭は、私の、賢者・学者の理想像かもしれない。本を読んだり勉強する先には、いつか老いたときには、何らか後進の若者を導き、明るく照らすようなものを持てるようになっていたいと思う。

まだ1巻。全部で7巻だよ、まだまだこれから〜!

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2016年12月09日

Posted by ブクログ

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この世には、幸福もあり不幸もあり、
ただ在るものは、一つの状態と他の状態との
比較にすぎないということなのです。

きわめて大きな不幸を経験したもののみ、
きわめて大きな幸福を感じることができるのです。

生きることのいかに楽しいかを知るためには、
一度死を思ってみることが必要です。

では、なつかしいお二方、
どうか幸福にお暮らしください。

そして、主が、人間に将来のことまでわかるようにさせてくれるであろうその日まで、
人間の慧智はすべて次の言葉に尽きることをお忘れにならずに。

待て、しかして希望せよ!

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2013年03月05日

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