あらすじ
第99階層攻略中の「夜蜻蛉」は、階層主――通称・角猿と会敵。
角猿の大規模な攻撃により態勢を崩した「夜蜻蛉」は、早くも窮地に追い込まれてしまう。
絶望的な状況を打開するため、ヴィムは角猿との一騎打ちに臨む。
瞬きすら許さない超高速戦闘で、ヴィムの【移行:傀儡師】は更なる高みに到達して――。
累計170万部突破の大人気シリーズ第7巻!!
主人公のヴィムはいつも周りの顔色を伺い、自分を卑下している付与術師。
非戦闘員ながらも仲間のサポートに徹しパーティーでうまくやっていたはずが、ある日パーティーから追放されてしまう。
パーティーでも「雑用係」だったこんな自分の居場所なんかもうない…そう思っていた矢先、最大手のパーティーの勧誘を受け…!?
いつも自信がなさそうで、ミスに怯えて、期待されていると思うと震えて吐いてしまって…
こんなに自己評価が低い主人公見たことないかもというくらい主人公が大変ネガティブ…笑
そんなあたかもダメで力になれなさそうな付与術師なのに、いざ付与術を使うと、
そのあまりの術の複雑さと精密さと強さに周りが大混乱!
自分の居場所なんかないと下を向いて震えていた少年が、
その努力と才能で段々とパーティーの仲間に慕われ、居場所を確立していくのは見ていてとても気持ちが良い。
個人的に付与術を付与してもらう時の掛け声がかっこよくてお気に入りで、
途中からパーティー仲間と一緒に「付与術師ヴィムの付与を承認する!」と心の中で叫んでしまっていた…
パーティーの仲間も段々とヴィムへの(重い)愛が募っていく者が多く、思わずふふっと微笑んでしまう。
「弱いと思われて追放されたが実は最強だった」というファンタジーモノでは王道なテーマでありつつ、
主人公の強さが露見していく流れがワクワクする描かれ方で、かつ、作品のテンポ感も良いので、
テーマに慣れている人こそ違いを読んで味わってほしい!
戦闘シーンの画も非常に巧みで細かいので疾走感があっておすすめです!
作品のテンポ、戦闘のカッコよさ、パーティー仲間のコミカルさ、そして圧倒的主人公のネガティブさ…笑
全部がバランスよくファンタジーモノをよく読む人も初めて読む人も絶対楽しめる作品です。
感情タグBEST3
新たな展開
前巻まででも何度か出てきていた主人公の「闇」、それが今回は顕著になっていく。
同時に、ストーリーの奥行も増していく感じ。
普通の作品だと、「トップクランに属してそこで活躍し、英雄に!」という単純な物語になるんだろうけど、本作は違う。
この展開は斬新。
出たばかりではあるけれど、もう次が読みたくて仕方ない。
7巻の展開も良い!人は人、自分
ヴィムに聞こえているという声が何を言っているのか気になる!
そしてボスである角猿と一番分かり合えてしまうというヴィム、そんなところも好きだよ。
一般的にはこう、というのはわかってはいるけれどもそれに沿うことはできない...というのはちょっとわかる。
「もう戦えないのか」となっている角猿がかわいくてびっくりした。
ヴィムと角猿、仲間になって一緒にいてくれないかな。
いわゆるダークヒーローの亜種、自虐系バトルジャンキーが、根明やパリピ擬態して挫折する話編。
割と現代でもそこかしこに溢れる意識高い系に強要されるお行儀良い英雄像と、本来の自分のギャップにどう折り合いつけるかみたいな。
ヴィム中の声が、内なる自分か、ダンジョンの悪意やその他の魔の手なのかで、ストーリーの展開やオチは変わるかもしれないけど、ベースは根暗は好きで根暗生活してんだよ、ほっといてくれ論かなぁ。
精神推移の表現にコマ割いてる分、話が進まないから、ところどころもにょる。
楽しいと思い込んでた?
街一番のチームメンバーになって、いろんな人から期待をされて、それなりに楽しいと思い込んで暮らしていたけど、それは思い込みだった。ほんとはもっと命をかけて戦いたいんだった。主人公の頭に響いてくる、何を言っているかはわからないけど、早く来いと言ってる声に惹かれて。
ヴィムの闇と言うか病みが凄い
ネガティブがスゴすぎる
凄く優しいし気配りもあるしいい子だけど、独りが長かった分苦痛なんだろな、あのパーティピープルが(笑)
今巻のラスト、角猿ボスと戦いながらの叫び、めちゃくちゃ同意する。けれどもヴィムくんは自虐で卑屈で根暗なままでは良くないと、勝手に自己診断し勝手に自己変容を試みて勝手にどツボ。大勢側に組み込まれそうなっちゃったのもわかるけど…
次巻も愉しみです。
匿名
付与術師ヴィムは、その能力を見初められ夜蜻蛉に加わった。
第99階層攻略中に階層主の角猿と遭遇してしまう!
仲間たちが窮地に追い込まれ、ヴィムは角猿との一騎打ちに臨む!
バフを己にかけ、リミッターを外し、戦いを楽しむヴィムだが、リーダーに止められ帰還することに…。
仲間たちとの交流を楽しむ反面、心の奥底では面倒に思っていることに気づき、角猿と一騎打ちをするため1人で迷宮へ向かう!
迷宮に潜れば生き生きとしている主人公
角猿編はまだまだ続くんですかねぇ
戦闘中に本音ぶちかましてますよ
自分が凄いと自覚したとたんに他者を見下してますねぇ
黄昏の梟行き決定したらどうでしょう
戦闘狂
ヴィム本人が異様に強いこと、戦いに喜びを感じてしまう
というのはほのめかされていたのだが、ちょっと引っ張りすぎでは?
「声」のヒントが無いのでしつこいと感じてしまった。
無理は良くない
これまでの生き方を変えるのは容易ではないということがよくわかる。人の本質だからだ。付与術師は付与術師らしくやれば良いと思うのだが、脳のリミッター解除のようなやり方で強くなって戦うのが主人公の本質とは思えない。方向性がぶれてしまったなと感じる。最初の頃は面白かった。