【感想・ネタバレ】春夏秋冬代行者 秋の舞 上のレビュー

あらすじ

「汝の名は『秋』、夏に続く者」――
かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。
時は移り変わり黎明二十一年仲春。
大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。
彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。
陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

えーー!!!ラストに全部持っていかれた!怪しい…て思ってたけど、やっぱり敵だった!(今の時点では?)
新キャラの真葛さん、白萩くん、花桐、全員好きで、橋国行くまでの雰囲気が癒しすぎて…つらい…
撫子ちゃん、そんなに急いで大人にならないで!と思うけど、撫子ちゃんの過去が雛菊のさらわれてたときに匹敵するトラウマで、もうよくぞ生きてこんないい子に育ってくれた…生きてるだけでありがとう。竜胆や秋のみんなのことを第一に考える撫子ちゃんが大好きだ!!どうか自分を苦しめずに育ってほしいと思わずにはいられない。
救いは、狼星と瑠璃ちゃん陣営が一緒に来てくれたことかな。撫子ちゃんも竜胆も信頼している人が近くにいてよかった。
それぞれの組織の関係性が複雑になってきたし、国が違うと代行者の環境が全然違って、背景までよく練られたお話。だからキャラの行動や感情に説得力を感じます。
前巻・暁の射手の花矢ちゃんの両親が、本当に娘のことを想う親だったから、撫子ちゃんの親との落差をすごく感じる。作者さんの描き方が上手だなぁ。
下巻が楽しみすぎる!

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

異国の地、橋国へ向かった撫子、竜胆、狼星、凍蝶、瑠璃、雷鳥。橋国の秋の代行者リアムから告げられたのは撫子への求婚だった、という話。
不穏な橋国に不信感が募り、大和の神々が無事に帰ってこられるようにと祈る。
そして撫子の良い子で優しい所に泣きそうになる。神様になる前から親に虐げられた子供が揺れ動く様がいじらしく、どうかこの優しい神様が、撫子が、安心して息ができる場所を確保してあげたい。既にある竜胆達護衛陣の温かさに気付いてほしい。
にしても瑠璃と狼星が徐々に仲良くなっていくのが嬉しい。瑠璃のこの眩しさが羨ましく煌めきに目を細める。2人の共闘シーンはめちゃくちゃ熱くなる。
と大和陣営に胸を締め付けられ心を踊らされ、ってしてるところをぶち壊しにする上巻ラスト。なぜお前が裏切りだした?うちの秋陣営に何しやがった!?と大和の民としてブチ切れる。これはもう下巻を即読まないと。
春夏暁でハードル上がりまくってるのに今作もめちゃくちゃ良くてほんまに大好きなシリーズ。この世界にずっと浸りたい。

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今作は大和の可愛らしい小さな秋の神様の物語
その子にこんなにも苦悩があったことに気付かされる今巻
従者へ愛を乞う「りんどう」と呼ぶ神様
そんな少女の神様になる前は、両親から愛されない独りぼっちの女の子
普通の子供のように無邪気さを知らないその理由は苦しくて、苦しいと思うのに幼子はその言葉を知らなくて
だからこそ、従者である竜胆様の存在は彼女にとって本当に素敵な出会いだったんだなと思う
だから今作では、少女神と従者近くて遠いすれ違いが…もどかしい!
少女神の撫子ちゃんの、愛されるために、嫌われないためにという気持ちの描写で…正直に言うと泣きました…
大人びた小さな神様は愛を知らなくて、1人で枯葉を抱き続ける姿が切なくて愛おしくて抱きしめてあげたい
他の現人神の環境もそうだけれど…民のために頑張る神様に対しみんな言うことが勝手すぎる

そんな少女神を守る従者である私の推し竜胆様
すっかり撫子ちゃんに絆されてるのが微笑ましい
愛を伝え愛情を注ぐ…けれども時に愛は壁に阻まれる
立場的にも色々頑張ってる彼を、2人の幸せを祈る
仲直り?というか、2人の愛を育んでもらいたい下巻へ!


そして今作のもう1人の秋の神様
今巻は大和から海外進出!
ほかのお国の代行者事情とかも明かされて、凄く面白い
大和物騒…とか思っていたが、他の国はその比ではないぐらい物騒!
大和とは違う現人神についての問題点も多く見受けられる
そこの神様は少年神のリアムくん(仮名)!
ツンデレな猫ちゃんみたいな印象の男の子
上巻ではそこまで出てこなかったけど…好きよ!
その従者は大人な感じのジュードさん
まだ彼に関しては良い人なのかどうか…だっていろいろやっちまったので衝撃展開(ここはネタバレしないよ!)
理由とか今後の2人の関係とか下巻…どうなるの!?
少年神も愛らしくて痛々しくて抱きしめたい!


今作の凄く素敵だなーと思ったのは、途中途中黒い背景になる文章中の挿絵、紅葉が折り重なるイラストも入っていて撫子ちゃんの感情にリンクしている部分
彼女の言葉に、気持ちを溜め込む、枯葉が積もるという描写があり、それにリンクさせてるんだなぁと
凄く素敵なのに、物語を読みながらだと凄く重く悲しい気持ちになる

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大和の外が舞台になっている今回、大和と橋国の四季の仕組みの違いなどもわかってきて興味深かった。
竜胆の撫子愛が炸裂しているし竜胆の父、菊花の竜胆愛も感じられるし、愛に溢れていて良かった。のではあるが、阿佐美親子の会話を聞いてしまった撫子が誰にも何も言わずに大人になろうとしているし、橋国は不穏な空気が渦巻いているしここで終わるのかぁぁ、上巻。と頭を抱えたくなる展開。速やかに下巻を読みたい。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

米国的な橋国との国際交流のため、秋の代行者が代表となって橋国へ。秋の代行者撫子の不幸な生い立ちへの同情から愛へと変わった護衛官竜胆の気持ちなどをベースに、大和の夏冬代行者たちと橋国の現人神教会との戦いを描く。上巻の最後に驚愕!次巻を早く読まなくちゃ。

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2023年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジュードさんと、リアムくんまじで何者!?大和の秋主従と橋国の秋主従の色合いが好き。
秋主従は、「秋」の撫子が明るい白い肌で(普通の日本人の肌)「従者」の竜胆が少し黄褐色っていうのかな? 黒人とまではいかないけど、少し黒いというか……。そこがいいんだよね。
ちなみに春夏秋冬代行者秋の舞上の表紙の人はジュードさんとリアムくんですね。
リアムくんが小さい男の子で、ジュードさんが大人の人。リアムくんは秋の代行者。ジュードさんが代行者護衛官だね。橋国では大和とは違ってジュードさんが白い肌、リアムくんが少し黒い肌なの! この違いが尊い……。作者様のご意向かな? 並べるとすごい感動する。

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2023年11月12日

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