あらすじ
若き日の庄司と宇佐美は、まさに斉藤と同じように病院に反逆していた。しかし、二人の想いはズレ、関係は徐々に壊れていく・・・
「この延命に本当に意味はあったのか・・・・・・!?」
宇佐美は嘆き、涙する
「死は・・・・・・敗北なのでしょうか・・・・・・?」
そして、庄司からかつて自分が行った行為のすべてを知らされた斉藤の胸に去来する、ひとつの決意!
「僕は嫌です・・・・・・このまま何もできないなんて・・・・・・」
【目次】
第59話 プロポーズ
第60話 分かれ道
第61話 ご家族の方は、こちらへ
第62話 青年は荒野を行く
第63話 だましちゃいけない!
第64話 交渉 ネゴシエーション
第65話 真実の告知
第66話 正直さの代償
第67話 この輝ける世界
第68話 いい加減にして
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
漫画onWeb http://mangaonweb.com
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
告知
一部ご紹介します。
・「何が正しくて、何が間違っているかなんて誰に決められるんですか?」
「決められないからこそ、ルールが必要なんじゃないのか?」
「先生は僕を否定できますか?答えがないなら、否定も肯定もできないはずです」
・「彼…強いよ。だって弱いってどういう事か知っているから」
・「絶望ってすごいのね。私、知らなかった。絶望ってもっと暗くて色のないものだって思ってた。まぶしいのね。絶望って、いつもの風景をまぶしく見せるのね」
「喜ぶと思っていました。暗闇に糸を垂らせば、飛びつくに決まているって、そんな傲慢な気持ちがあったんだと思います」
「君は人の気持ちが分からない男だものね。自分の気持ちさえもね」
「だって、他に何ができるっていうんですか。治せる治療なら治します。だけど治せないときは、どうすればいいんですか?医者にはもうなにもできないんですか?」
「私にもわからないわ。でも治せないんだとしたら、それは行き止まりじゃなくて出発点じゃないのかな?君が当たっている大きな壁は、重いけど扉なのかもしれないよ」
描き切る意志
ここまで作者の熱量を感じる作品は中々ない。重い重いテーマに真正面から向き合って、描き切ろうという意志が垣間見える。凄い。