あらすじ
サエコに絶賛片想い中の爽太。人妻だろうが小悪魔だろうが関係ない!いつか彼女に振り向いてもらうため、本日もスイーツ王子は奮闘の日々なのであります。そして同僚のオリヴィエもまた、爽太の妹・まつりに片想い。まつりはまつりで意中の男が…。とかくこの世は甘くて苦い片想いスパイラル。大人気、愛と贖罪のスイーツコメディ第3巻!
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甘いけど、ほろ苦い。まさにチョコレートのような恋愛模様を堪能できる作品です。
オンナの可愛さの裏にあるしたたかさ。それが分かっていても落とされるオトコの性。水城せとな先生は、ヒリヒリするような恋愛を描くのが本当に上手い!
人妻になったサエコを諦めきれずに、押したり引いたりして彼女の気を惹こうとする主人公・爽太に呆れることがありつつも、常識や理屈ではどうしようもないのが恋愛か…としみじみ(´-`) 一見幸せそうなサエコの満ち足りなさや、陰ながら爽太を想う薫子の踏み出せない気持ち、セレブ王子なオリヴィエでさえままならない恋…。その人が幸せか不幸かなんて、他人からは本当のところは分からないものですね。
片想いだらけのこのお話も、巻を追うごとにそれぞれの心境に変化が。最終巻まで一気読み間違いなしです。(書店員・鮭)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
えれなとの『恋人ごっこ』が、分かる気がしてしまう。
安心してごっこ遊びできる相手はとても貴重だし
悪い男のふりをする手伝いもしてくれる。
えれながとても好きなキャラで、つい肩入れしてしまう。
ファン向けのブログを見たくない気持ちもよくわかる。
自分はファンとは違う立ち位置だから、そこに混じるのは
ちょっと違うんじゃないかと思うし、
混じって見てしまうと逆に遠く感じてしまう。
悪い男を演じていた癖に
裏では元カレ扱いを大出世と喜ぶところが爽太くんらしいし
そうやってやられるばかりではないサエコさんもなんだか流石。
爽太に手近な女に行っただけでもっとすごい女にそのうち会えるんじゃないかと言われた時のオリヴィエの
「たとえどんな お金持ちでも 美男美女でも
どんなアコガレが あっても
出会えた人としか 恋はできないよ
人生の中で巡り会える相手って案外限られてる
ハムスターは 同じカゴの中にいる ハムスターと ツガイになる
それと 同じでしょ?
それでも 好きな人が てきたんだから
僕はシアワセだし 幸運だと思ってるよ
まつりちゃんと僕を 同じカゴに入れてくれた 神様に 僕は感謝してる
片思いでもね」
という返しがとても好き。
まつりに、
「キスしたことはあやまる
でも好きになったことはあやまらない
僕はまつりちゃんが好きだよ」
と告げるところも良い。
薫子さんが男受け狙いのことを話している時、
「見え見えだから可愛いんじゃん?
見えなかったら「可愛い」って思うひまもないよ」
と言う爽太は、意外とナチュラルに”悪い男”だと思う。
こんなとこ来るのに可愛こぶらないと言ってしまうところが薫子さんらしいけれど
そこでもうちょっと素直になれたら良いのにとも思ってしまう。
所謂人並みの幸せを手に入れたサエコから見たら、
自分にしかできない能力を持っていて、それを発揮しつつ
爽太の近くで働いている薫子は眩しく見えるのは
とてもよくわかる。
サエコはサエコで、思い通りにならないことがいっぱいあるのだ。
「倉科さんは えれなの気持ち なーんにも知らないん だなって思うとさ
俺がこうやって見てる えれなを
倉科さんにも見せてやりたいよ」
という爽太の言葉はきゅんとする。
好きな人相手であるほど緊張して話せなくて
自分の中の筋も通してしまうからこそ結果不器用にしか
立ち回れないえれなは素直に可愛い。
落ち込む彼女に、
「俺が持ってきた チョコレートムース
今日はもう 遅いから
明日食べて
食べたらきっと 幸せになるよ
ちょっとの間だけかもしんないけど」
というところも好きだ。
確かにちょっとの間だけで、彼女の悩みを解消できるわけではないにしても
少しの間だけでも幸せな気持ちになれるものは大事だ。
メインストーリーとは関係ないところだけれど、
秋冬の企画を堂々と「教えなさいよ」と訊いてくる上
「ちなみにうちはねー」とあっさりばらしてくる
六道さんがとても好き。
爽太くんを認めているということでもあるだろうし。
サエコさんがメイクや靴をこんなに色々考えてチョイスしているのはシンプルにすごい。
えれなの「トップスは黒」というアドバイスはかなり納得。
ヒールの高い靴で顔が近くなるというのもなるほどなぁと思った。
一生懸命アピールしているのに、過日のミニスカートと一緒で
「男として意識されていない」と爽太に思われるのが悲しい。
にこにこ振る舞っていて、ひとりになった帰り道落ち込む彼女の靴ずれがリアル。
ムースが前からあって前からおいしかったのに、
存在が知られているか知られていないかでこんなに変わる
というのもリアルだし、現実のしんどいところだと思う。
ちゃんと美味しくても知られていないと誰も食べてくれない。
みんな幸せになって欲しい。
主導権を奪え
好きな女性と付き合えたと思ったら相手には彼氏がいて、自分は浮気相手ですらなかったと気づかされた青年がパリの一流ショコラティエで修行後、日本で自分の店をオープンし彼女の大好きなショコラで心を仕留めようとする駆け引きラブストーリーの第三巻。
前巻ではライバルのショコラティエに出会って自分の仕事に対する薄っぺらさに絶望した爽太はそれでも自分の店の成長を心待ちにしているサエコの言葉を信じて突き進もうとしている。
そしてここにきて少しずつではあるが二人の関係の主導権が爽太に傾いてきた。
そして少しづつサエコが旦那より爽太に気があり落そうとしていることが分かってきた。
飛びつきたいのを我慢して余裕のあるふりをするが結構大変そう。
そして今巻では爽太やサエコだけでなく、爽太の妹のまつりと爽太の同僚のオリヴィエ、同じく同僚の薫子の恋模様などがどんどん進展を見せていく。
やっぱりサエコのキャラクター造詣がすごいくらいに練りこまれて、作者の思惑通りの嫌な女っぷりにイライラさせられたりと今回もとても惹きこまれた。
Posted by ブクログ
どんどん面白くなっています。
オリヴィエも男の子でした。
まつりちゃん、オリヴィエとくっつけばいいのに。
爽太とサエコも距離が近くなったり、すれ違ったり、もどかしい。
薫子さんと関谷さんが気になって来ました。
相変わらず、心臓鷲掴みです。
Posted by ブクログ
みんなが片想いの深みにどっぷりハマっている第3巻です。
相変わらずサエコに絶賛片思い中の爽太。ちょっと突き放したり、冷たくしたりと、悪い男のフリに磨きをかけています。
そして、そんな爽太を、天性のテクニックで、惑わすサエコが怖い!
この巻では、サエコがそれほど幸せな結婚生活をおくっているわけじゃないんだなーというのが見えてきます。この人って、ものすごーく計算高く生きてるように見えるのですが、人生そううまくいかないってところなんでしょうか。
それにしても、爽太に片想い中の薫子、友人の恋人と浮気中のまつり(爽太の妹)、そんなまつりに片想い中のオリヴィエ、爽太の片想い仲間兼セフレのえれなと、片想い祭りすぎます。
みんな、うまくいかないなぁ…と、切なくなってしまいました。
まつりは、オリヴィエを好きになったら、絶対幸せになれるのにねー。
個人的には、爽太が、オリヴィエがまつりにフラれたことに憤慨しているシーンが、面白くて仕方ありませんでした。「オリヴィエ(王子)を振るなんて、まつり(庶民)の分際で!」って態度は、兄として正しいのか!?
3巻に突入しても、面白さは衰えませんでした。たまに、心をえぐられるような台詞が飛び出してくるあたりが、水城せとなワールド全開って感じで良かったです。
これは…みんな各々最初好きだった人は違う人と結ばれてくパターンなのかな。
職場の子がいい子だからその子だけとにかく幸せであってほしい。
人数が増えてきた。
ショコラティエ3
何で、サエコさんは、ソータくんを選ばなかったんだろう?サエコさんに好かれるために、ショコラティエになったようなソータくんなのに。こんなに想ってくれてるソータくんを選ばなかったサエコさんが不思議~。
Posted by ブクログ
面白い。元カレに昇格ってなに!大出世!ってそこ喜ぶところなんだーってすごい笑った。サエコ何者。そんな中でオリヴィエとまつりも進展が。オリヴィエ切ないー!まつりもオリヴィエにしとけばいいのに。そして薫子さん。かわいそうだとは思うけど私はあんまり好きじゃない。薫子さんが爽太にサエコの事好きでいられるの不思議ーみたいな事言ったあとの、爽太の返しに感動した。見え見えだから可愛い、計算通りになってあげてもいい何も損してないんだし、可愛いもん見れただけでこっちは幸せってすごい男だなーと思った。サエコの計算も爽太の駆け引きもリアルで面白い。
Posted by ブクログ
おやおやサエコさんやっぱり爽太に気があるんじゃないですか!
しかし過去のトラウマから、サエコがどんなに思わせぶりな言動とってもポジティブに捉えることができない爽太は妄想に走るばかり。
一度すれ違うとどこまでも…
素直になれれば簡単なのにね
Posted by ブクログ
みんなの片思いが重い。そしてやっぱり爽太は救いようが無いと思う。オリヴィエの名言が良い「僕には萌えがあるから」のほうではなくて同じカゴのほう。
Posted by ブクログ
みんな片想いで胸キュン☆
・・・とならないのがすごいですねー!
いや、実際、みんな片想いなんだけど、みんなあれこれ考えているんだよな。恋心は純粋かもしれないが、実に打算的。
でも、打算をしながらも、一瞬のボンノーに負けてしまったり、微笑みにコロッと計算を忘れてしまったりするんですよね(笑)
サエコ、ないわ~と思ってましたけど、・・・
今回はこの黒い妖精の、計算と本音が見え隠れし、いや、なかなか読み応えがございました!
こんな風にえぐりだす漫画ってあんまりなかったなぁ、一コマ一コマの表情で、心情が伝わってくるというか・・・
自分に夢中だった男の気持ちが離れてきた?のを察知し、すばやく攻撃に転ずる。「元カレ」!
「買い物付き合って」と言って断られ、さりげに「旦那さんにも食べさせるんだ(はぁと)」と旦那を持ち出すところもリアル。すごくリアル。
不倫じゃないけど、こんなデートができる、イケメンショコラティエがいたら、楽しかろうなぁ(笑)
あー、面白かった♪結構満腹!
Posted by ブクログ
サエコと距離を取った爽太は、えれなと傷を舐め合い、片想い同士の協力者?という関係を作る。
そんなえれなといるところを、久々に店にやってきたサエコに見られてしまう。
悪い男を演じるべく、爽太はサエコに素っ気ない態度を取るが……という感じで、いよいよ関係がこじれてきてて、なかなかに面白い展開になってます。
うまくいってると思ってたサエコと夫との関係も実はそうでもなかったりしていて、 だんだん、サエコは爽太を自分の逃げ場にし始める。
ところが、爽太はサエコの態度に簡単に喜びはしまい、と自制するあまりに、サエコのサインを見落としてしまう。
いよいよ爽太に対して本気になり始めたサエコ。
一方、オリヴィエの恋にも展開が。
「待つ」と言っていたオリヴィエが、結局煩悩に負けて、まつりに手を出しちゃって、告白、あえなく玉砕だったり。
薫子さんに会いにきた彼がいたり、だとかいよいよ恋愛漫画っぽくなってきたなあー、と思って、楽しんでいます。
個人的には、薫子さんには爽太みたいなダメ男にうつつを抜かしてないで、もっといい男とくっついてほしいなぁ、と思うので、薫子さんの恋愛には大賛成なので、このままいい展開を求めたいところです。