あらすじ
剣も弓も苦手で、本ばかり読んでいる落ちこぼれ軍人のレジス。左遷された辺境で、彼は運命を変える少女と出会う。赤い髪、紅い瞳を持ち、覇者の大剣を携えた皇姫アルティーナ。落胤が故に、十四歳にもかかわらず、辺境軍の司令に任じられていたが、彼女は己の境遇を嘆くことなく、とある大望を抱いていた。「あなたを信じるわ」少女から軍師として求められたレジスは共に困難へと立ち向かっていく。覇剣の皇姫と、読書狂の青年が織りなす覇道戦記ファンタジー。
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戦闘にはまるで向いてない落ちこぼれた軍人、それが主人公、レジス。そんなレジスが士官学校で唯一得意だったものは、生きがいの読書で得た知識を活かした軍略。その知識を見込まれたレジス、紆余曲折を経て辺境連隊に呼ばれ…。
そんな、ある意味では主人公らしくない一面を見せる彼が活躍していく戦記物がこの覇剣の皇姫アルティーナです。
この物語の面白さの一つは爽快な勝ち方!戦術書から仕入れるだけではなく、ときには空想の物語から裏に隠れる戦術を見いだし、真正面から立ち向かうのではなく勝利をもぎ取っていく軍師としてのレジスは圧巻。レジスを呼んだ辺境連隊の司令官やお付のメイドからの熱視線にも納得です。
むらさきゆきやさんの繋がりの良い物語の進み方も相まって読み進めるのが楽しくなってくるこの作品。ぜひ楽しんでください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
評価:☆4
覇剣の皇姫と、読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー。
最近人気の戦記モノですね。
主人公が戦略担当ってところでどうしてもアルデラミン思い出しちゃうw
ただちょっと濃厚さが足りないというか…主人公であるレジスもそこまで才能感じない。
本人も自信ないって言ってるけど、そんな一目置かれるような"軍師"って感じじゃないのよね。頼りない。
アルティーナも気概はあるけどまだまだ小娘といった感じ。
ただアルティーナの場合はこれから成長していく(よね?w)と思うのでそこはOK.
しかしバカでかい大剣振り回してるくせに体力ないってのはちょっと納得いかんw
悪くないんだけどところどころ気になったかな。
やっぱ一番はレジスの有能描写。これは次巻以降に期待したい。
Posted by ブクログ
主人公は本が好きで戦うことは苦手な文官(苦手というか弱い)レジス、 ヒロインは皇帝の血筋と特別な武器を持ってたりするけれどそこまで強くない(腕力はある)アルティーナ。本を読むことで想像力豊かなレジスの軍師としての才能と身近なところから自分のことを認めてもらうように動きつつ皇帝を目指すアルティーナのお話。メインの2人が特別強いわけではないのでどんな策を使って変革していくのか楽しみ。
もうちょっと工夫が必要
全体的な話の流れは王道ですね。
政治的な話の部分は多少おもしろかったですが、戦争の流れは何処かで読んだ話をキャラクター設定を変えて読み直してる感覚に襲われがち。今後の展開に期待してます。