あらすじ
ナルミをしろがねの元に送り届けたマサルは、全ての決着をつけるため、ひとり、星々の海へと向かう。愛する人々の想いを一身に背負い、一人、戻ることのない旅へ……。長らく皆様にお楽しみいただきましたる超熱血機巧活劇、ついに、堂々の大団円であります!!
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身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。
不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。
登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。
「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!
感情タグBEST3
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匿名
最高!!!すべて回収してとても綺麗に終わった。あまりに良すぎて顔ぐしゃぐしゃにして泣いた。
勝の成長に親心が芽生えたししろがねと鳴海が一緒にいるの尊くて涙で前が見えない。
Posted by ブクログ
個人的には「うしおととら」を超える。
毎回がクライマックス!
それぞれの生き様、死に様、主人公たちの成長、名言、どれをとっても至高!悪役もいいセリフを吐いていた。ただ、最終局面でイケメン化させたのはいただけない。初期の亀仙人みたいな不敵な強さがよかったのに…
どれもうろ覚えだが
「シェークスピア曰く、人は誰もが人生という名の舞台で一役演じる」
「黒のヴィルマの流星は弾丸よりも速いのさ」
「笑うべきだとわかったときは、泣くべきじゃないんだぜ」
「人生とは運命という名の歯車でできている」