あらすじ
仏像ブームを牽引してきた2人がまたもや出かけた見仏の旅。平城遷都1300年祭にわく奈良ではあまりの暑さに摩訶不思議な体験をする。法然上人800回忌で盛り上がる京都では、法然にすっかり心奪われる。見仏初の愛知では思いがけないところで素晴らしい仏像に出会う。人間は現れては消え、仏像は長い時間をかけて生き永らえる。消えゆくものの拠り所としてあるのが仏像――そんなことを思いながら、ぶらりぶらりと2人旅。
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Posted by ブクログ
個人的に非常に思入れのあるこのシリーズ。私の仏像趣味もそうですが、オビの「仏像ブームはここから始まった!」というのもあながち大げさではないですね。この巻は前半は平城遷都1300年の奈良、後半は法然上人800回忌の京都と円空仏の東海地方。上人像の良さが今一つわからず、読む楽しみの後半減速。
Posted by ブクログ
≪目次≫
奈良 秋篠寺・薬師寺・唐招提寺
奈良 安倍文殊院・聖林寺・長岳寺・元興寺
奈良 不空院・新薬師寺・璉城寺・十輪院・興福寺
奈良 壺坂寺・談山神社
奈良 帯解寺・春日大社・東大寺
奈良 史跡頭塔・東大寺・なら仏像館
京都 知恩院・長楽寺・誓願寺
京都 大報恩寺・石像寺・長講堂・福田寺
京都 西光寺・禅林寺・金戒光明寺
愛知 龍泉寺・観聴寺・金山神社・青大悲寺・熱田神宮
愛知 荒子観音寺・普門寺・瀧山寺
愛知・京都 鉈薬師・鹿王院・東寺
≪内容≫
ご存じ、みうらじゅん、いとうせいこうコンビの「見仏記」第6弾。行き先はいたって普通で、中の記述もいたって普通(みうらじゅんの行動も発言もいたって普通)。なので、あまり面白くはないが、いとうせいこうの文章がそそるので、読んだ瞬間にその寺に行きたくなる、その仏像に会いたくなるのである。
今回は、薬師寺・唐招提寺・興福寺・東大寺と奈良の大御所を隈なく回っているのだが、何度行ったことのある寺でも行きたくなるし、新薬師寺や聖林寺は、久しぶりにあの個性的な仏像に会いたくなった。