あらすじ
新生中華民国に颯爽と現れたカリスマ指導者・宋教仁(ソンジァオレン)。しかし暗殺者の手により時代は再び混乱し、戊戌(ぼじゅつ)の政変後日本に亡命中の梁文秀(リアンウエンシウ)の帰国を望む声が高まる。極貧の中で生き別れた最後の宦官・春児(チュンル)と馬賊の雄・春雷(チュンレイ)はついに再会を果たす。そして龍玉を持つ真の覇者は長城を越える! 魂を揺さぶる歴史冒険小説、堂々完結。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
いよいよ最終巻。春雲と春雷の再会、梁文秀の帰国など、まってましたの展開もあったが、なんだかあっさり。でもそれがいいのかもしれない。『蒼穹の昴』から読んでいれば、このシーンにこめられた深い想いにジーンとくる。
そしていよいよ袁世凱の帝政宣言と死。器に合わないことを、自らの使命とおもい必死に行う袁世凱。西太后とともに、誰しもが想うのは民の平安。それは張作霖も同じである。誰しもが民の平安を想い、それぞれが違う角度からではあるがそれを進めて行く。自らの使命と思い。その先に悲劇があっても、それは民の平安のため。深い想いの中で物語りは終焉していく。
これまで脈々と語られてきた、清国建国の際の長城越えも、張作霖の長城越えと最後リンクし、壮大な想いのなかで物語は完結する。このためだったのかと想わされる。
8巻の長い旅もようやく終わりをつげる。すばらしい読書体験だった。
Posted by ブクログ
なかなか理解できなかった張作霖をなんとなく理解できた気がする。
再会ラッシュは胸が熱くなったが、思ったような感動的な展開にはならなかった。しかし立場や情勢を踏まえると、そういうものなのだろうと納得でき、特に違和感はなかった。
袁世凱については最後までわからなかった。暗躍するプージュンも正直入れ込み難い。
Posted by ブクログ
~感想~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでから時間が空いてしまいました。いつかあらすじ書く…!
~登場人物~~~~~~~~~~~~~~
~ネタバレ覚え書きあらすじ~~~~~~~~~~~
Posted by ブクログ
正直登場人物が多くて、ついていくのに精いっぱい、という感じだったけれど
それぞれの見せ場が思い起こされる。
記者の姿勢も今作品で初めて知った。外国同士がこんなに密接だったとは。。。
春児が意外に登場少なかったけれど。
中国を何とかしようとする人たちに圧倒される。
袁世凱も歴史上に名を遺すくらいだから、悪い面もあればよい面もあるわけで。
近代、さらに中国ということで歴史に疎く、読み進めて初めて死ぬ運命だと知った登場人物達が多くて
まっさらな状態で読めたのはある意味よかったかもしれない。
まだ2作品くらい続くそうで
これからの中国がどうなるのか、是非読み進めたい。
溥儀に現れた西太后の
「何もしなかった人間が、何かをした人間を笑っちゃいけない。」
湯玉麟将軍の
「殴られりゃ痛えで終わるが、親がどうのと言われたんじゃ胸の傷になりまさぁ。」
なるほど。。