あらすじ
壬生浪士組改め、新選組成る!
会津藩主・松平容保より隊名を賜り、
京の治安維持に一層の
働きを期待される新選組。
当然、倒幕を目論む
長州との対立は深まる。
そんな中、祇園一力で
長州の罠に掛かった永倉。
敵に囲まれ難境に陥った彼の元に
現れたのは沖田だった。
あの九月十六日の雨夜から
“何かが変わった”男の刃は
更に鋭さを増し………
「新撰組」の作品は数あるが、もうお腹いっぱいという人にも是非読んでもらいたい作品。
剣術メインのストーリー構成と迫力満点の立会い、そして個性豊かなのちの「狼」たちのコミカルなやり取りがこの作品の魅力だ。
沖田総司となる惣次郎は格別の強さと「頭の弱い」感じの微妙なバランスが魅力的。そして、惣次郎が慕う近藤勇は引きこもり気味だが、圧倒的な大らかさと立会時の凄まじい迫力に読んでいて引きこまれてしまう。
そんな二人が通う道場・試衛館には、竹刀剣術とは異なる「斬る」ことを主とした教えと人を引き付ける近藤の魅力で「狼」が次々に集う。一人一人の「狼」を背景から丹念に描き個性豊かに仕上げているのも作品の魅力だ。
ただ、やはり一番の魅力は見ごたえ十分の立会シーン。刀は斬れる。その当たり前を存分に活かした描き口は、迫力がコマから溢れだす。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
芹沢鴨暗殺あと、狂気の集団へと変貌していく壬生浪改め新撰組。
武家の出でないからこそ、過剰に侍であることを求めるのだろう。
武士と剣術の時代は終わろうとしているのに、この必死さが滑稽で哀しい。
異常者だらけの新撰組 最新刊
表紙を飾るのは、新撰組監察の山崎丞
斎藤一、沖田総司に続くサイコパスとして登場
巻末付近の「あれっ?どないした。せっかく褒めたったのに」は正に真性のサイコパス
怖い
けど面白い