【感想・ネタバレ】あずみ 33のレビュー

小山ゆう

加納に囚われた彦四郎と、梵天丸の人質交換のため“庭内”に単身乗り込んだあずみ。だが、加納はここの住人たちにも「あずみを殺せば十両を与える」と焚きつけ、あずみにとっては柳生の兵ばかりでなく、“庭内”全てが敵という状況に。そんな中、あずみは梵天丸を先に手放すことに同意するが…

[ブクログ · ★★★★★]

連載期間14年にも及んだ小山先生の大作。物語をどう終わらせるのかずっと気がかりだったけれども、第1部を終え、舞台を幕末に代えてしまったのに震えた。個人的には静音・忠音が出てくる雪国編あたりまでが何度も読み返したのでよく覚えている。登場してすぐ自爆した飛猿が、その後こんなに主要人物になるとは思わなかった。

それにしても、小山先生の描く人物は、悪人と善人の顔の描きかたの違いが凄まじい（意識的にそうしている、と「お～い竜馬！」連載後の武田鉄矢との対談で言っていた）。

[ブクログ · ★★★★☆]

策略で彦四郎をとらえた加納は、あずみに梵天丸との人質交換を持ちかける。あずみは無事に交換が済まないと考えつつも、彦四郎を救うべく、人質交換の指定地に梵天丸とともに向かうが…。果たして彦四郎を無事に救いだすことができるのか。

今回は大バトルの巻です。ちょっと敵味方が入り乱れてますが、やっぱりあずみは驚愕の強さ。最後の方では千代蔵とも戦いに…？