あらすじ
バナナフィッシュが薬物の名前であり、それを使った陰謀が進行中であることを知ったアッシュたち。しかし、ディノ・ゴルツィネはすでに手を打っていた。マックスの別れた妻ジェシカと息子のマイケルが襲撃されたのだ。アッシュはショーターに英二たちをまかせてマックスとともに救出に向かう。だがそれこそが敵の狙いだった。ディノはチャイニーズマフィアの李（リー）一族と手を結んでいた。そして中国人のショーターはアッシュを裏切ることを強要されていたのだ。李月龍（ユエルン）に自由を奪われ、ディノのもとへと連れさられる英二。企みに気づいたアッシュたちがあわてて戻ってきた時には…!?
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「人間は運命をかえることができる 豹にない知恵をもって… そしてきみは豹じゃあない そうだろ？」
「バナナフィッシュ」という謎の言葉を巡るマフィアとストリートキッズの抗争が、国家の陰謀にまで発展していくという少女マンガらしからぬ骨太ストーリーと、アッシュと英二の絆がこの作品の魅力です。
高いIQと身体能力、美貌を兼ね備えたアッシュ。容赦なく人を殺す冷徹さと年相応の無邪気さ…十代で二つの顔を持たざるを得なかったアッシュの生い立ちはかなりハードですが、彼の心を救うのは銃を持ったことさえない日本人の英二でした。
第8巻にヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』の豹の話が出てきます。“死”について考えたことがあるか、と問うアッシュに、英二は冒頭の台詞で答えます。ストリートキッズのボスであるアッシュに臆せず対等に向き合う英二だから言える、友への言葉。
血腥い世界で見返りを求めない友情がいかに難しく、そして奇跡のようなことか。この作品を読み返す度に涙し、マンハッタンに思いを馳せています。
感情タグBEST3
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ジェシカ襲われるところから
バナナフィッシュがどんな薬物なのかの説明、
月龍たち兄弟の集合、
ショーターへのバナナフィッシュ投与、
追いやられたアッシュの仲間たちの元へシン登場、
英二・ショーターとアッシュたち合流
処刑室で…までの内容。
こんなに結構前の方だったんだなと思いました。ショーター…続きを知っていても面白く苦しく切ない。
Posted by ブクログ
自分を差し出せという要求に
あっさり自分から進んでマックスを励ましつつ
家に向かおうとするアッシュの強さが壮絶だ。
状況を疑っている勘は正しいのに、
だからこそ警戒を頼んだ相手が既に取り込まれているとは
流石に思えないか。
それでも犯人が東洋系と聞いただけで気がつくのが凄い。
ショーターに怒る訳でもなく
中国人だから掟があっただろう、苦しかったろうと
ショーターを慮る言葉が出てくるとは。
嫌な展開ばかり続く中、
シンが登場し自分たちのリーダーはショーターだと
アッシュのチームに声をかけにくるところだけは
期待が持てる。
