感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
十兵衛、文学、無一…。
木多先生のネーミングセンスは素晴らしい。
物語のテンションを保ちつつ、絵も丁寧に描き込みされているので、
読むのが楽しみで楽しみで。
「漫画ってこうだよね!!」と、なんかそんな個人的な興奮や祈りのようなものもふつふつと湧いてくる作品です。
後半はヴァーリトゥード・トーナメント対戦組み合わせについての描写が、やや説明くさく感じられましたが…。
連載再開が待ち遠しい作品です。
Posted by ブクログ
稼業が続いてるようなので登録。
10巻くらい、巻頭で格闘家のお涙頂戴話をやり始めた頃からおっ? となる。ギャグも好きなんだけど、木多康昭がまともなマンガ書いてるってそれ自体が面白いから困る。
格闘家たちのキャラクターが魅力的。みんなそれぞれ個性があるけど、一貫して何処か馬鹿正直なのが良い。だいたい本当に賢い奴は格闘技なんかしない。だからどんなにイカれてて犯罪者じみてようが、格闘家の、自分の体を痛めつけて力試ししたいという子供っぽさを憎めない。
個人的にはシラットの櫻井が好き。イミを殺したあと、頬に血を流して自問する横顔が儚い。櫻井は72時間以上の連続する記憶を持たず、知識も金も生活のノウハウもなく、闇試合の一瞬に生きている。彼が信じているのは自身の強さひとつ。扱う格闘技が「シラット」というどこか風流な響きなのも、櫻井のもつ独特の雰囲気を助けている。
やっぱり木多康昭は抜群のセンスがあるなあ。
稼業で完結して欲しいけど、どうだろう。