あらすじ
突然の電話を受け、待ちに待った加藤恵との誕生日デートをドタキャンして倫也が向かった場所は――病院だった。そこで知らされた予想だにしない状況に、倫也は大きな決断を迫られ……!?
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「ラブコメが好き! でも、よくある展開じゃ物足りない…」とお悩みの皆様に読んでほしい一冊です。
本作は、名手・丸戸史明が手がける“ヒロイン育成”ラブコメ。
王道を踏襲しつつも、その枠に収まらない新しさが詰まっています。
物語の始まりは、まさにラブコメの定番。桜の舞い散る通学路で運命の出会い——のはずが、相手は全く印象に残らない“冴えない”クラスメート。 しかし、主人公は決意します。「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」と。ここから始まるのは、単なる恋愛物語ではなく、“ヒロインをプロデュースする”という斬新な視点のラブコメです。
特におすすめしたいのは、丸戸節とも称される、女性キャラクターの心理描写の巧みさ。ツンデレ、幼なじみ、クール系…個性豊かなヒロインたちが、それぞれの魅力を存分に発揮しながらも、どこかリアルな感情を持ち合わせているのが本作の魅力。会話のテンポも心地よく、時に軽妙、時に切なく、読者を引き込んで離しません。
また、文章が柔らかくて読みやすいため、読書初心者にもぴったり。
ラブコメの新境地を開拓した本作、ぜひ手に取ってみてください!
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Posted by ブクログ
恵とのデートの予定が、紅坂朱音の緊急入院によって中止になり、紅坂朱音に代わってフィールズクロニクル制作に参加することに決めた倫也。
また恵の気も知らないでと思いながら読んでいましたが、自分から前に進む恵を見て感動しました。英梨々と恵の強い心の繋がりというのはすごく美しいなと。
今回は、メールで想いを伝える描写が多々出てきて、すごく自分に刺さりました。すごく良い。
あと、紅坂朱音は過去の経験から、英梨々と詩羽の壁としてフィールズクロニクル制作陣から必死に守っていたことが分かりすごく好感が持てました。変な人を演じている人ほど心の中では純粋な優しさがあるんだろうな。
13巻で完結ということで、少し寂しいです。なんだかんだすごく良いハッピーエンドに向かう気がして楽しみです。
Posted by ブクログ
突如として、作中キャラの誰も望まなかった転が始まる.
フィールズクロニクルのヘルプに倫也が加わる流れ、というか筋書きが劇場版とだいぶ違ってて驚いた羽島伊織がマルズとの間に入る件はなかったし、かなり倫也が強引に関わりにいっている感じだった.
病室で苑子女史と倫也が朱音から衝撃のカミングアウトを聞かされる件で、朱音が漏らした自分のやり方に対する吐露と無難なゲームを許さない信念を垣間見ることができた.
その後の恵との電話パートは劇場版の電車を待つ駅のシーンとほとんど同じだった.ただ大きく違っているのは、電話の向こうの恵は、劇場版の恵みと違ってボロボロ泣いていたこと.
それにしても、Girlssideで描かれる女子たちだけの物語がなければ成り立たない物語だけど、主人公視点からは見えないところで世界は動いてるって感じがあって個人的には好感がてる構成だと感じた.
巻末で告白シーンを中途半端に描いて、Girlssideによって読者を生殺しにするのは罪深いと思ったけども.
完全に旧メンバー回
こうなんだろうね、この熱血オタク主人公。スキルは上がりまくってるのにやらかすことはやらかしてしまうところは変わらない。
しかもその理由が彼女らが好きすぎるからっていう、本質的にどうすることもできないもの。
お前らの愛深いよ、重いよ! だから引きずられちゃうだろこっちもさあ。
最後の最後にメインヒロインルートに入りかけてるけど、本当にこれ大丈夫?
ヒロイン一人に絞れるの倫也くん? そしてそれで収まるのこのヒロインたち。
もう冴えカノをエロゲーに移植して、ハーレムルートも実装してくれません?
買うからさあ、全ルートでヒロイン全員攻略させてくださいよマジで。
あ、-1は全ヒロインの攻略が望めない(イトコ・後輩含む)だろう小説という媒体である点です。
だって全員幸せにしたくなるから未練が出るんですよ。
Posted by ブクログ
全体的なストーリー展開としては少し大味な印象ながら、それでもこの巻の読ませどころは、さながらラブレターのような倫也から恵への"独白メール"でしょう。
また物語の終わりに近づく数ページ、恵が「まだ、許してないからね?」と言いつつも手を握り合っている2人の姿を微笑ましく、何故か既視感を感じさせられました。これもテンプレでしょうか?
カバーイラスト、口絵も読後にピッタリとハマる詰め方は、著者とイラストレーターのシンクロ率の高さを物語っているようで良かったです。
完結まであと少し、ヒロインそれぞれの着地点にも注目してます。
転
まさかあの紅坂朱音がぶっ倒れるとは思わなかったわ。恵との約束を破らなければいけなくなってちょっと心が痛くなったけど、結果的に倫也との仲が深まったから気にならん!
Posted by ブクログ
世間の評価とは裏腹に今回は面白かった!巻を重ねるごとに読みやすくなっているのは作者の力量の向上の賜物かしら。とりあえず,ああした危機に直面した時,これはチャンス!と手を伸ばしたくなる気持ちがよくわかるので,倫也の行動に特別不快感は抱かなかったです。まあ,ある種同窓会やな。もちろん,対する彼女の気持ちも真っ当なものだし当然なことも分かりますが。あと,ラノベのテンプレ上やむを得ませんが,ひとり語り風がくどいのが難点といえば難点か。とりあえず今巻では倫也,英梨々,詩羽の3人+加藤がメインであり,その他人物の出番は皆無なので,あとがきにもあるようにGS3で補完される模様。そちらも楽しみですね。4月からアニメも始まることもあり,冴えカノはまだまだ盛り上がっていきそうです。とまれ,せっかくNetflixで配信開始されたので,いよいよシーズン1をちまちまみていきましょうかねwww