あらすじ
ソルヴェール国で豊穣を祈るミモザ祭りを開催。準備に追われる未来の女王レティーツィアの元には、各国の貴賓が集い、彼女の騎士達も大忙しだ。一方、没落貴族のメルディは、レティの元婚約者が謎の死を遂げた過去の事件を調べ直していた。しかしその最中命を狙われ、瀕死の重傷を負ってしまう!! メルディが命懸けで辿り着いた真相――それを知ったとき、レティは……!?
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今巻は綺麗事だけでは終わらず、悲しい余韻を残して軍師編が完結しました。
レティがたくさんのタスクに追われて余裕がなくなってからの騎士達への采配は見事でした。
久々に全員が活躍(一名除く)してワクワクしました。
最近、同じような経験をして人に指摘されたばかりだったのですごく印象に残った箇所です。
私も人に任せる→結果が悪くてもそこから改善していくことをやっていこうと思いました。
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丁寧にこうしてほしいと説明し、資料を添えておいた。けれど今回はそれを一切省いて、全てを託す。 手伝ってもらうではなく、任せきる。
そんなやり方をレティは今までしたことがない。
できるから自分でやってしまう、そして完璧にできてしまうから他を頼るということに不安になってしまう。
(でももう……そのやり方では限界が来ている。全てをやりたがる癖は、今のうちに改善しておかなければならない)
任せた結果が悪くても、任せることに慣れておくというレティの目的は果たされる。
楽しかった!
ついに騎士になった!!!!
おめでとうと言いたいけど少しだけ悲しい気分になりました。
これからどんな風になるのか気になる!
最後の終わり方はとってもよかったです!
Posted by ブクログ
大好きな少女小説であるこの、「おこぼれ姫と円卓の騎士」も、早いことでもう11冊目(番外編いれれば12冊)となるようです。最初はどうかなと思う部分もありましたが、今では本当に一皮も二皮もむけ、面白い少女小説になったと思います。凄く微糖だけど、でもそこがいい! その分の破壊力が凄いから! と思っています。
この巻で、前作から続く「軍師編」が一段落。正直もう一つの道にも大分ときめきましたが、メルディはそこに落ち着きますよね。なんだかメルディが出てきた前の巻から、キャラクター同士の会話や絡みも、深みとヴァリエーションが出てきて面白くなったように思います。レティにとって、メルディは欠かせない存在だなと思います。
存在が消えかけていると思っていたデュークも、最後に爆弾を投げてくれました。やっぱりこの2人の辛味がたまらないのです…! 少女小説としてもしっかりと萌えを補給できます。
今回はレティの騎士がまんべんなく活躍し、前半の混沌とした展開も含めて、楽しかったです。レティも人に頼ることを覚えて、なんだか読んでるこちらまでほっとしてしまいました。安定の面白さです。
でも今回は、ほろ苦さの残る余韻のある事件の幕引きとなり、個人的にはそれがとてもよかったと感じました。デュークとレティももちろん好きだけど、メルディとレティの組み合わせも好きです。相変わらず楽しい銀狼公と、今回渋い活躍が光っていたグイード殿下も素敵でした。
南へ外交にいった長男殿下が長く帰ってこないというのは、何かの伏線かなと思いながら、次巻はその長男と一緒に事件が動いていくとにおわせるあとがきもあり、とても楽しみです。キャラクターも魅力的だし、とても面白いと思います。大好きな少女小説のシリーズです。
レティの活躍がもっと見たいなと思ってしまう、お勧めのシリーズです。
Posted by ブクログ
軍師編終了。
ミモザ祭りというイベントの最中、かなり前からたまに出てきていた、レティの元婚約者のマティアス殺害事件の真相が明らかに。
途中、ちょっと怪しいって思っていた、テオドールがやっぱり犯人かぁって、そこまでは予想通りでしたけど、最後は予想外が続いて、最後まで一気に読んでしまいました。
王の間にいたのは一瞬でしたけど、レティがメルディを守るためにした決断に「えー、デュークは?」って思ったら、メルディがテオドールに死を与えて、もっと「えー!」ってなりました。白も黒も一緒にってのが確かに軍師なんでしょうけど、彼には手を汚して欲しくなかったなぁって。
ただ、この件をきっかけにメルディは騎士になる覚悟ができたみたいですし、そろそろ騎士も揃うかな?
登場人物が増えてくるとデュークの出番が減って、ちょっと物足りないと思っていたら、最後にきました。「シャルロッテがいるかもしれない」ってことは、やっぱり、デュークが好きって自覚してきたってことですよね。
かっこいいレティもいいけど、そろそろ甘さUPしてくれないかなぁ。