【感想・ネタバレ】マンガで分かる心療内科(30)ADHD先延ばし改善編のレビュー

あらすじ

今回は「ADHD」の改善法をゆうきゆう&ソウの黄金コンビがわかりやすく解説!これを読めば心の安定を保つことができる!?笑って役に立つ1冊!

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前略 新緑薫る5月を目前に控え、明日から始まるゴールデンウィークに心躍らせている浮かれポンチな方が街を闊歩されている今日この頃、皆さまにおかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
ですがこの季節は「五月病」などという憂慮すべき症候が、時折人々の心を悪戯に苛むこともあり、万が一そのような症状が出てしまった場合にこの本をお手に取っていただければと筆を、いえキーボードを叩いている次第でございます。

本作は精神科医であるゆうきゆう氏が、自身のクリニックのサイトで不定期連載しているWEBマンガが元になっています。「うつ病」「ED」「適応障害」「小児性愛(ロリコンは間違い!)」など、きっと皆さまがそわそわ気になりながら誤解していることも多い症例が、ギャグ成分多めで解説されています。可愛い絵柄(おっぱい成分やや多)に和み、ボケツッコミ(下ネタ成分やや多)で笑っているうちに、いつの間にか悩みが少し軽く…なってるといいな!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この本を読んで気づいたのは、「行動できない理由は“先延ばし癖”だけではない」ということ。
実は、その背後には「自分への期待」が隠れている。

私たちはよく「ちゃんとやらなきゃ」「完璧にやらなきゃ」と無意識に思ってしまう。でも、そのプレッシャーこそが先延ばしを生む大きな原因。
この本では、その解決策としてこんなアプローチが紹介されていたので3つ紹介。

•「恐ろしく簡単にする」
目標を1/100に縮める。腕立て伏せ100回ではなく、腕立て1回を目標にする。もはや腕立てのポーズを取るだけで目標達成にする。「簡単すぎる」が継続のコツ。

•「10秒だけやる」
行動は動き始めが一番面倒。10秒でも5秒でも1秒でもいい。PCの前に座ってマウスに手を乗せるだけでいい。そこまでいけば「せっかくだしやりますか」って動き出しやすくなる。というかそこまで行ったのにまたベッドに戻る方がエネルギー使うしね。あとは流れで進んでいく。やる気や集中力は「行動の後」にしかついてこない。

•「ま、いっか」で自分を許す
目標を立てたけど実行できない日もある。「毎日続けるって誓ったのに!」って責めない。ダメよそんなに自分を責めたら。「ま、いっか」でいいじゃない。1回のミスすら許さんのかおい。自分に対してのみ「厳しい鬼クソ軍曹」を発動する人が多い。いらん。自分にこそ優しい言葉をかけてあげい。

この本で一番印象に残ったのは、「行動できないのは、あなたが悪いのではなく、やり方が間違っていただけ」というメッセージ。自分を責めるのではなく、別のやり方を試す勇気を教えてくれる一冊です。

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2024年12月02日

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