あらすじ
渤海国王族の血筋であることが判明した明秀は、二月ぶりに東日流に帰ってきた。契丹国との戦に備えて、渤海国王より援軍の頼みをつづった国書を届けるためだった。そして明秀は契丹方術師に対するために、同じ力を持つ易詫を探すことに。一方、契丹国から皇太子・耶律突欲の拉致を理由に、領土を要求された渤海国では、戦を避けるために大特信の妹・芳蘭を人質に献上しようとしていた……。壮大なスケールで描く大長篇伝奇ロマンシリーズ第二弾!
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Posted by ブクログ
すべてがうまくいくはずもなく。
ついつい、ヒーローが現れて助けてもらえると楽観視してしまうわたしは、だいぶご都合主義に毒されているらしい。
漢字と読み方が独特すぎて、どこまで理解できているのか怪しいけれど、
それを差し引いても先が気になって読み耽ってしまうので、やっぱり平谷美樹さんはすごいんだなぁ、と思う。
日本海を行ったり来たり、東日流に戻っても各地の御霊使に援軍と同行してもらうための交渉に走り回り、と明秀は休む暇がないね。
さて、同盟国ではあるが、永の平和に膿んでしまっている渤海国の行く末やいかに。
Posted by ブクログ
日本でいえば平安時代に朝鮮半島から、中国東北・沿海州にあった渤海国と、当時蝦夷が支配していた津軽地方を舞台にした歴史小説。
本巻は契丹による揺さぶりと、津軽による渤海国への援軍派遣が軸。