あらすじ
延喜十八年(九一八年)夏、東日流国(現在の青森県)。東日流の人間として育てられてきた宇鉄明秀は自分の出生の謎を解き明かすために、海を隔てた渤海国へ向かう。十七年前に赤ん坊だった自分を東日流のに連れてきたのは誰なのか? 命がけの船旅を経て、やがて明秀は渤海の港町・麗津に辿り着くのだが……。幻の王国・渤海を舞台に繰り広げられる、侵略と戦争、恋と陰謀。壮大なスケールで描く、大長篇伝奇ロマン小説の開幕!
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Posted by ブクログ
うわぁ!うわぁ!
草紙屋薬楽堂も好きだけど、なかなかどうして。
古代東北地方にあった東日流国と幻の渤海国が舞台の物語。
明秀(あきほつ)をはじめとした登場人物が皆生き生きと描かれているのが、まるで目の前で見てきたような気にさせられちゃって、これって史実なの?とか、多少混乱してました。
あー、でもすごく面白かったー!
寸暇を惜しんでまで読んでしまう本に、久しぶりに出会えました。
Posted by ブクログ
東日流、渤海国、契丹、、えらいところに目をつけましたな、って感じです。
幼いころに東日流に流れ着いた明秀が東日流の遣渤海使とともに生まれ故郷と思しき渤海へ渡る第1巻。
渤海につくと耶律突欲とか、歴史に名前の残っている人物が呪術を使っていたり大歓迎のお出迎え
Posted by ブクログ
日本でいえば平安時代に朝鮮半島から、中国東北・沿海州にあった渤海国と、当時蝦夷が支配していた津軽地方を舞台にした歴史小説。このように日本海を挟んだ舞台設定の歴史小説は見た事はなく、何となく新鮮。やや軽いノリが気になるものの、シリーズものなので、もう少し読んでみようかと。