あらすじ
岬にたたずむ黒い塔で、幽霊のおじいちゃんと4度目の春を迎えた僕。高校に無事合格し、親友の信久とのんびり春休みを過ごそうとしていたところ、塔に予想もつかないはた迷惑なお客があらわれて――!? 魔女に魔道士、仮面の旅人、そして幽霊と、千客万来の不思議な塔。そこではじまる、わくわくするような出会いを通して、僕は僕らしく生きていく!! 大好評「魔法の塔」シリーズ第2弾、高校生編スタート!!
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Posted by ブクログ
ちょっと過激な極論はあるものの、痒い所に手が届くようなスッキリする主張が清々しい。突き詰めたら児童書としては少し怖い気がします。
でも、龍神や信久の真っすぐな成長は嬉しいし、新たな仲間(上級魔女エスぺロス)の登場も楽しいです。
エスペロスの魔法で随分便利になった魔法の塔。秀士郎の五感が復活し、あらゆる事象の想い出を取り戻すシーンは、静かに感動的でした。
五感があること、至らない低俗なレベルにある人類であること。当たり前で普段気にも留めない物事が、大切なことであったと気づかされました。
面白かった。
Posted by ブクログ
塔がホントにいい感じで、存在はファンタジーだなぁとかおもいつつも、こんな塔があれば、いいなぁっておもう。
エスペロスがいきなり登場。いっきにラノベっぽくなるのかとおもったら、それほどでもなくてよかった。
Posted by ブクログ
前作から3年余りが過ぎ、主人公も高校入学の頃、一人暮らしも農作業から料理、掃除、洗濯まですっかり板についているというか、出来すぎくん。
それに絵も認められるようになるなど、すっかり成長している。
そこに上級魔女であり次元旅行者のエスペロスが登場して、さてこれからの高校生活やいかにという導入的ストーリーだった。
この次元を超越した存在のエスペロスの発言や、龍神(たつみ)の気づきは、この次元の地球賛歌のように心地よかった。
12-58
Posted by ブクログ
薄くて読みやすく面白く満足感がある。
大人も子供も読書慣れしない人にも良さそう。
弟妹が泊まりに来るエピソードの、出来がいい頭の回転もいい弟と、成長してる妹を見守る、二人に好かれる兄目線と気さくな溶け込み型親友。微笑ましさ。
突然のゴスロリ魔女に振り回され親友の適応力と面白がり力が発揮される日常ドタバタ回。更なる非日常が入り込む。
そんな中でも周囲がどうなろうとも自分はどうあるか。自分は自分であることの軸を持つことでブレずにいられることや、魔女目線による地球観察の高度な生命体が優れているとは限らないに、効率的で痛みや不安がないことが幸せかどうかの疑問だったり。良質な問題提起や、仮説の一つがあると内省でき読書の満足感が得られる。
絵描き志望の元弱気、長髪主人公男子高校生と、杖を突く面白がり受け入れの度量が強い親友と幽霊青年おじいちゃんとクール苦労人煙草狼使い魔とゴスロリ少女高齢魔女。
食事や部屋の内装や暮らしが見える場面の楽しさと、ドタバタな会話がとても楽しい。
山場の間のエピソードな感じがしたので一先ず★3