あらすじ
シンの逮捕で活動休止となってしまったブラストでは、ナナがソロ活動を決意する。一方ナナとレンの関係がギクシャクしたままなのを、奈々が気遣い…!?
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「自分にとって一番大切なものはみんな違うんだから」
正反対の性格の小松奈々と大崎ナナ。同じ名前の少女が出会い、それぞれの幸せと向き合う。平成が舞台の本格青春ストーリー!
冒頭のセリフは、作中で最も心に響いた言葉です。カリスマバンドのボーカルを務めるナナと恋愛最優先な生活を送る奈々。性格も生活も全く異なる2人が、お互いのことを真剣に理解しようとする姿に心動かされます。現在私たちの生活では、SNSで周りの近況を知り、会いたい人には簡単に連絡を取れるのが当たり前。そんな時代を生きているからこそ、私は作中の2人の「接点が少なくても心の距離は近い」関係性が羨ましいと感じました。
読めば必ず『NANA』の世界観に引き込まれること、間違いなしです!
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Posted by ブクログ
「子供の事なら心配すんな あたしが食わせてやるよ」ってナナのプロポーズがかっこよすぎた。タクミとレイラの関係ってすごく感じ入るものがあるけど、やっぱりハチがかわいそう。
Posted by ブクログ
タクミとは続いていてあの家にも住み続けているのに
淳ちゃんが当然のように離婚を勧めるほどのなにがあったのだろう。
離婚しない理由の方がたくさんある、というのがリアリティがある。何も問題のない人間関係なんて滅多に無い。
この、レンを意図的に混同させるようにする話運びが面白い。すごくうまいなと思う。
この辺りのレイラはどうにも好きになれない。
タクミの結婚を邪魔した前科がありながら反省していなくて、
シンを思っているかと思えば結局タクミに不倫を唆してくる。
レンが「七転び八起き」と奈々に電話をかけてくるのもいまいち嫌な気持ちだ。
流石にそこはレイラを止めるべきだと思うのだが、レン目線だとタクミはレイラにだけ冷たいようだから
それぐらいのご褒美はあっても良いと思っているのだろうか。
「結局おれは何をやってもおまえの幸せを奪う役目かよ」
というタクミの台詞には流石に同情を禁じ得ない。
シンが約束を守る覚悟はあると言い、ナナがあの時と同じように手を差し伸べるところが好きだ。
今は自分を立て直すことに精一杯、
大人になってもまだ好きだったら迎えに行くというのは
この時のシンに言える本当に精一杯の答えだったと思う。
本気で好きなのは奈々だけというタクミの言葉は、多分本気だし城を守るための覚悟でもあったのだろうが
レイラが我儘を言いさえしなければこうはなっていなかったのではと思ってしまった。