あらすじ
なぜ働かなければならないのだろうか――? 雇用環境が厳しいなか、明日に望みを失った人たちは、「今」「ここ」に引きこもっている。本書では、これから就職しようとする人や若い人々に向けて、働くとはどんなことか、良き企業人とは、良き社会とはについて、さまざまな角度より論述する。著者は、企業の人事担当として、30年間のべ1万人にわたる人事・採用面接に立ち会ってきたという経験を持つ。企業人・実務家の手による現場からのエール。解説は東京大学教授の玄田有史氏。「就職に苦しむ若者たち、日々の仕事に悪戦苦闘する企業人、企業経営に携わるすべてが今こそ心に刻むべきメッセージ」
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Posted by ブクログ
採用しても人がすぐ辞めてしまったり、新卒採用を始めたりと、採用に関して、いろいろと考えるところがあったので、そもそも働くとは何か?という点に原点回帰し、何かヒントにならないかと思い読みました。
考え方や、価値観など、形の無いものがテーマなので、1回読むだけでは、理解が難しい内容でした。
Posted by ブクログ
これから社会へ出る人だけでなく、今、企業で働いている幅広い年代層の人にも興味深い内容の書籍である。30年以上も人事分野で活躍されてきた著者ならではの視点も素晴らしい。「仕事の穴」という見方や、実践NJ法も面白い。そして、結論は、やはり「人の本質」に辿り着いている所に共感を覚えた。とても内容の濃い書籍である。
Posted by ブクログ
昔研修で聞いたお話。
旅人が道を歩いているとレンガを積み上げる者がいた。
何をしているかと問うと「レンガを積んでいる」と答えた。
道を進むとまたレンガを積み上げるものに出会った。
何をしているか問うと「壁を作っている」と答えた。
さらに足を進めるとまたレンガを積み上げる者がいた。
何をしているか問うと「素晴らしい大聖堂を作っている」と言った。
3人のしていることは同じ。けれどこんなに違う。
願わくば人々には3人目のレンガ積み職人になってほしい。
中澤さんの言っていることはつまりこういうことでしょうか??
目の前の仕事(壁)を世の中と結びつけそれがどんな風に役立つか考えること=穴
私は自分の仕事が今の世の中、そして未来にどんな風に役立つか分からない、実感も得られない。
だから仕事辞めたいと思う時があるんです。
仕事壁はきっと楽なんですよ。思考停止、ただ毎日を生きるだけ。
でもそれだと何のために生きるのか分からない、働きたくなくなっちゃう。
うーん、理解できてるのか分かんない。抽象的なお話だから自分の実感として得難いなぁ。
講演会とか行ってみたい。そしたらまた違う風に理解できるかも?
Posted by ブクログ
「よき社会、よき社会人とは何か」、「働くこととは何か」といった根本的な考え方について書かれた本。産業革命の時代と現代とを対比しつつ、考察し、著者の考えが述べられている。
図が多く、難解な印象だが書かれていることはいたってシンプル。働くことについて、自分自身で振り返るきっかけを与えてくれます。
Posted by ブクログ
2011年20冊目
「良き企業」とは?「良き企業人」とは?「良き社会」とは?
いったいどういうもので、どのようにしたらなれるのだろうか?
この素朴な疑問を様々な文献を引用し論理的に導いている。
1500円のビジネス書と思って軽い気持ちで読み始めると痛い目を見る本。値段に対して重厚な内容だが、若干取っ付きにくさがあるかもしれない。もう少し具体例を織り込んでくれたら読みやすくなっただろうが、解説によると目指すところは徹底的に積み上げたロジックだということなのでこれはこれでありなのかと思う。
この本をベースにして複数人で議論することでより理解が深まるだろう本。