あらすじ
歌う樹が護る街、エカリープ。かつてここに封ぜられた火竜の目覚めを防ぐため、主人公DX、イオン、六甲達の冒険が始まる。
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Posted by ブクログ
「無力さは努力をしない言い訳にならない!」
「力は使えるから使わないって選択肢があるんだ
できないことはしないって選択じゃないもんな
できるけどしないなら意味がある・・・」
引越しで移動するのが多いので最新刊以外、荷物になるので実家に漫画本は置いてきているのですが、唯一Landreaallだけは全巻もってきています+(・ω・
ドラゴンを身を呈して封印した歌姫。歌姫を助けにドラゴン退治へ。
ドラゴン退治のファンタジー話かと思いきや、学園ものかしら?となり、さらにどっこい王位継承権、と話に一貫性がありながら多分な要素を含んだ展開。
「やってみるだけならできないことなんてそんなにはないんだ
ダメだって言われることを全部やらないでいたら
できないこととやらないことの区別がつかなくなるぞ」
友情あり、戦略あり、戦闘あり、成長あり、政治ありと盛りだくさんでありながら、整合性のある1つのストーリーを紡いでくれます。ファンタジー要素をとりながらも、話すことは凄く現実的で大人の汚い話も混ぜつつ、夢物語で終わらないのでとても共感して惹きつけられます。
「・・・自分で決めたコトでもあとになって何度も何度もあれでよかったのかって思い出す。手を離したら取り戻せないかもしれない」
小物の散りばめが多く、後から「あー!あの時の!」という仕掛けもすごく上手い作者さんです。
「やりすぎたことはどうしようもないけど
足りなかった分はあとで取り戻せる」
とても心に残る台詞もここぞという時に入ってきます。「憎いのではないわ。生きていなくてもよいからよ」とかぞくぞくしました。最新刊が待ち遠しいです。
Posted by ブクログ
本編は火竜に囚われた歌姫の魂を救うため、神竜を祀る隣国の公主に謁見する所まで。
それプラス街中(ヘタすれば国中)が知っている両親の冒険譚&ロマンスを収録。
3巻までが領地の歌う樹を巡る一連のエピソードなので、そこまでは一気に読むことをお薦めする。
よく練られた世界観と設定が持ち味の1つである本作だが、後半の両親のエピソードは、今後登場する人物のほぼ全員が知っていると思われるほど重要なもの。
主人公DXが今回の冒険に出る決心をしたのも、この両親の影響が大きいだろう。
1巻の時点では盛り上がりに欠けるが、しっかりと地を固める話作りには好感が持てる。
テイルピースの若き二人にはほっこりした。