リアリティのあるファンタジー
mmm
2016年07月28日
表紙からはファンタジーな少女漫画を想像するかもしれませんが、読み進めるうちにそうではないと気づかれると思います。
世界があり、過去と今と未来があって、人が生きている。
私たちの生きている世界とは別の世界の歴史を見ているようなそんな感覚になります。
大河ドラマと言ってもいいのかもしれません。...続きを読む
4巻まで読んで!と皆さん言っているのは「そこまで読まないと面白くない」のではなく、「そこまで読むと一歩踏み込んだ面白さが見える」といったらいいのでしょうか。
1冊よんだだけでももちろん面白いのですが何かすっきりしない、何だろうこれ?という部分があるはず…
それが読み進めていくうちに「ここであれか!」とハマるときがくるのです。
この伏線と言うにはあまりに自然に描かれている伏線たちが最高にスマート!
一読しただけでは繋がりが見えなかったり気づけないこともあり、なんども繰り返しよみたくなるのです。
また本筋だけでなく、ちりばめられた小エピソードも見どころのひとつ。
群像劇が好きな方や裏話みたいなものが好きな方はその辺も楽しめると思います。
人間関係、言葉や表情、出てくるアイテムの端々にくすっとしたり感動したりほっこりしたり…
また、小エピソードがたくさんあることにより、キャラクターそれぞれの思考や言動の個性が見えてきて、そこに存在していると思わせるだけの強い裏打ちとなっているように思います。
そのため見た目だけでなく内面もしっかりと描き分けられているので登場人物はどんどん増えますが、「これ誰だっけ?」となる事はほぼ無いです。
(むしろナチュラルに会話してるのにこれ誰?と思った人物は初出という事も…笑)
長期連載中、まだまだ完結は先でしょう。
未完の長編、自分の好みに合うか分からないし買うのはなかなか…という方はまず同じくおがき先生の「エビアンワンダー」「エビアンワンダーREACT」(各2巻の計4巻)をおすすめします。
こちらが好きだと思った方はlandreaallもきっと好きだと思います!
ぜひ1冊読んでみてください!