【感想・ネタバレ】“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

源氏物語にはたくさんの女性が登場しますが、どんな女君に惹かれるかという読み方も、古来からずっとされてきました。

今回の女主人公は「朧月夜」。
月の宮こと月夜子さんです。

自分で好きな女君を挙げろと言われたら「夕顔」とこの「朧月夜」そして「玉鬘」を挙げるでしょう。やっぱり自分の好きなヒロインがメインの回は、読後感も好きですね。このシリーズの中では夕顔の次に好き。

紅の枝垂れ桜に例えられる紅の髪。
透き通るような艶かしい白い肌。

ヒカルとは深い仲だったらしい奔放な少女、月夜子。彼女はヒカルの愛人であったと公言して憚りません。男好きの浮気者のように言われていますが艶やかで、芯が強くて度胸があって。なかなか気持ちのよい、愛らしい女の子です。

亡きヒカルの代わりに、『約束』を代行する是光くん。先輩である月夜子の魅力には確かにくらっときていますが彼なりに筋は通しています。彼は、「後輩」として彼女を守ってあげたいと思っていますし、悪女のように言われていても本来彼女は純粋で、激しいけれど一途な女の子なのでそれを理解したうえで、穢れから守ってあげなくてはと頑張ったように思います。

凛とした、強くて華やかな心の女性を
まっすぐな激しい男性が本気でかばう。

そこにヒカルとの間のような恋はありません。

惚れたというのなら。
むしろ。

くちづける場面はありますが、是光くんは人間としての月夜子さんの潔さに惚れたのだと私は思います。

彼女は本当は、ヒカルくんの義兄の許嫁でしたが義兄から精神的な虐待を受けてきたせいで、自分を醜く、人に愛されない女の子だと思い込んでいました。

このヒカルの義兄が、どうにもならない男で、傷ついたのは確かだと思います。

ただ、現実には月夜子さんは物凄い美人さんなので
そんなに心を閉ざす必要は、本当はなくて。

ただ、病的なこころへの暴力から解放されれば、じゅうぶん幸せになる子ですし。問題は払いのけ方を知らなかったこと。まだ幼くて無垢だったことでしょうね。

この呪縛を取り除いたのがヒカルだったわけですが

この二人の恋も、私は見事だったと思うのです。

終わりがくることはわかっている恋でも業火に抱かれて燃え尽きる桜のように完全燃焼した。そんな恋だったのではないでしょうか。

いつか、幕切れを思わなくて済む本当の愛が
彼女にやってきますように。

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2014年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ただのハーレムラノベなのだが、元が源氏物語なので、4巻までくると立派な文学作品に思えてくるから不思議だ。
葵、式部、朝衣、紫織子とメインキャラも立ってきて、物語がどんどん広がっている。まさか本当に54巻までいったりして…
少なくともこのシリーズ、文学少女に匹敵する、作者の代表作となることは間違いなさそうだ。
舞台袖でびびる月夜子さんには萌えました(^^ゞ

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2012年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うわぁ(辟易)
一朱、気持ち悪いな。
フェロモン振りまいている月夜子が今回のヒロインなせいもあり、なんだかドロドロしてきた。

ヒカルの死の真相は、もしかしたら。
という推理をしてみるけれど、まぁわたしの推理力ではタカがしれてる。
おとなしく最終巻まで読むとします。

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2015年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【ヒカルが地球にいたころ・・・・・・】4巻目。
憎悪ってこわい・・・と思った作品でした。
月夜子先輩は美しかったけど、一朱さん(・.・;)
是光くんが巻数を重ねるごとにほんとに魅力的になっていきますね(笑)
ヒカルくんはきっとただのハーレム皇子じゃないんだなぁ・・・

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2014年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 面白かったことを大前提に。
 新たな登場人物が実は隠された別の側面を持っていて、それが事件発生に伴って一気に露わになる→主人公の熱い行動で無事解決。・・・というストーリー展開のパターンが③と似ていたからか、ちょっと物足りないなとは思った。それを言ったら文学少女シリーズもそうだったかも知れないが。個人的には、巻数を重ねるよりも早くシリーズの中核となってるであろう話題に進んで欲しいなとは思う。
 言葉の装飾が独特だがその分ボリュームも増しているので、そこは好みかと。
 

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2012年05月01日

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