あらすじ
「新たな化学反応を起こすのよ!」三年に進級した藤島麻衣子が開催したのは、学校全体を巻き込んだ一大イベントだった! 文研部員同士をも激突させた熱き闘いと、藤島の隠された思惑が錯綜する波乱のカップルバトルロイヤルから、部長に千尋が、副部長に紫乃が就任した新文研部が巻き起こす悪戦苦闘の新入生勧誘活動。そして莉奈の『お兄ちゃんの友達チェック』に、卒業を目前に永瀬伊織【ながせいおり】が振り返る高校生活まで。シリーズラストを飾る、愛と青春の五角形コメディ、美味しいところだけを凝縮したココロコレクト第3弾!
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Posted by ブクログ
アスランダム上下でわたしの中で地の底まで落ちていた評価が再浮上して嬉しい。
何故か苦しかったり泣きそうだったりしているのはこのシリーズがすきだからだ。
たぶん、ユメランダムを読み終えた時点で境だったとも思うけれど、ずっと一体感を感じていた稲葉んが今回読みながら完全にわたしから巣立ってしまったと感じた。
最終巻だからとかじゃなくて、理屈じゃなくて、すごく実感している。ちょっと寂しい。大すきだった。救われた。
稲葉んに、シリーズに、本当に感謝している。ありがとう。
バカップルをしているのを見るとすごく嬉しくて幸せで心から安心する。久しぶりにしっかりと稲葉んを見られて、とても嬉しかった。
頭脳派実力者モード超格好良かった。(伊織の最強さもとても良かった)
現象への対応で一人図抜けている扱いな稲葉んよりも、今回の単なる学校イベントでの活躍の方が、主体的でしがらみのない重い責任もない本来の魅力ぽくて断然すてき。
太一の隣で伸び伸びと策略しているのがとても良い。
太一も何だかんだちゃんと稲葉んを愛してくれていそうだとやっと、やっと、やっと思えて、安心した!稲葉んだけがあらゆる面で全力すぎて心配していたんだ……。
自分の中では世界一でも、一般的基準ではそうじゃないと理解している稲葉んがめちゃくちゃ良かった。
デレと冷静さの融合が素晴らしい。世界一にとても説得力があるから著者も素晴らしい。
稲葉んと一体化しているわたしは確かに心の底からびっくりする程太一太一太一だし、それでも残る別に太一はすきじゃない感はただのわたしだと思っていたけれど、稲葉んだってもうふやけた新婚じゃないもんね。冷静にそんなことだって言えちゃうよね。
末長くお幸せに!わたしがこんなにも積極的な気持ちでそう思うのめちゃくちゃ珍しい!
新一年生の話は物凄く待ちなうじうじ感が青くて痛くて、紫乃千尋の時もそうだったけれど、もう勘弁して!ってなった。
それだけ真に迫っているんだろうなあと思うがつらい。
読んでいる時は、伊織が本当にいちばん大事に想っているひとについて、藤島の言い方が無闇に俗っぽい所為で、いや有り得ないでしょと全く琴線に触れなかった。
直後の台詞に繋がるから「確かに」というのも肯定ではないとも取れるけれど、それをなんか仮に本人が認めていると取ってすら、そうだった。
(稲葉ん一体化現象によりそっち方面の萌えが明らかに働かなくなっている……いた)
でも読み終えて時間が経つに連れてこれまでの、友情秘話の短編とか、三角関係発覚時に崩壊しなかったこととか、ああそういうことだったんだな、って凄く納得した。
ふたりが大丈夫だったのは、結局は対等の遠慮なんかしなくて良いライバルだからというよりも、優先順位が凌駕した、みたいな理屈だよなあ。現実的だなあ。
そもそもは伊織と太一の恋愛描写自体、先の展開故にあまり強くは書かれていなかったと思うというか、単にわたしには説得力がなかっただけというかで、伊織が太一をすきだったとは然程思えず、でもわたしが読み取れていないだけと思っていた。
対して、友情秘話を再考した時の熱量たるや……。今更悶えてしまう。本人は否定、作品傾向は押せ押せ、で作品傾向とキャラクターの意思は一致しないのだなと思っていたけれど(にぶい)なんかもう。あの頃からずっと大事だったんだね……。尊い。稲葉ん魅力的だもんね……。
そういう作品じゃないからと流していた部分も普通に流れていた部分も、記憶にあるあらゆる描写のいちいちに、思い切り匂わせているじゃん!と今なら納得しそう。
大体認めてしまうなら、伊織から見たら太一より稲葉んの方が、よっぽど深く関わっているし、救ってくれていると思う。稲葉んまじ主人公。
大事だから彼女の幸せを肯定して心から祝福出来る(ついでに冷やかせる)のだと改めて思って見てみると、伊織のそういうところ、とてもすき。
わたしは稲葉んになって太一がいるからとデレばんしていなければ、バトルロイヤルはまあまだしも、クリスマスパーティーなんかきっと、価値を認められない。
例えば藤島が、生徒たちが、伊織だって現象以外の日常的学生生活を、評価して、楽しかった、学んだと言い切れるのは、本当に眩しいことだった。
アスで萎えた著者の次作の購入を再検討し出した。
でも次作に稲葉んは当然ながらいないからなあ。稲葉ん並に感情移入が出来る子がいる確率は果たしてどれくらいだ。
稲葉ん一人に入り込んで完全集中した、それが物凄いパワーを持っていたものの他の子たちはほぼ全く響かないという、落差の激しい読み方ハマり方だったから……迷。
Posted by ブクログ
4つの短編からなる、ペンタゴン達のlast。
私だけのお兄ちゃん
文研部一同で太一の家にお邪魔する事に。
そこで太一の妹の『莉奈』登場。
一人一人をチェックして、ランク付けをする。
それを知った太一は莉奈を叱る・・・が、莉奈の付き合っている 人からの連絡で、『兄妹ラブラブ』は中断される。
カップルバトルロワイヤル
藤島提案で、公開告白をした先生達は無事結婚までこぎ着けた。
その余波をなんとか盛り上げようと藤島は東奔西走。
男女、男男、女女等、ペアを作り造花を奪い合う争奪戦。
優勝は伊織ペア。
勝手にやってろってのは藤島とペアになった渡瀬。
各々頑張ってるなー。青春!!
新入生よ、大志を抱け
春、文研部は3年となり、二年生コンビが1年を勧誘する。
ある意味、千尋とよく似たカンジの加藤拓海。
別世界と思っていたモノ、実は目の間に転がっていて『それ』をつかむかどうか。
足を一歩踏み出すかどうか。待ってるだけではなく、踏み出す。
拓海は文研部の一員となる。
未来へ
受験生となりせわしなく受験勉強に励む文研部3年組。
伊織は腕試しで受けた推薦を突破して、無事に大学に進む事に。
太一&姫子は同じ大学で違う学部。
唯と青木は別大学だがなんとかやっていくのだろう。
伊織の目線で描かれる、不思議な感覚。
みんなと一緒に居る事の楽しさ、嬉しさを知ってしまったから。
大の仲良しで、噓偽りなく付き合える仲間と離れるのが寂しい。
だから。
大クリパを催す。
幼稚園の一時的な先生を体験して、子供達に教えられて。
大団円。
結局、伊織から始まった物語は伊織で幕を下ろした。
コレからも頑張れ後輩達。
伝説の『文研部先輩』を追い越せ!
そのうち、外伝とかで後輩達の活躍も見たいと思わせる作品。