あらすじ
『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』―そんな文面で呼び出され、貴重な夏休みを姫倉の別荘で過ごす羽目になった心葉。“おやつ係”として呼ばれたはずが、麻貴の挑発に乗せられた遠子に引きずられ、昔屋敷で起こったという惨劇の謎解きをする羽目になり―!? 不敵に微笑む麻貴の望みとは? 自らの“想像”に心を揺らす“文学少女”の“秘密”とは―?
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Posted by ブクログ
"文学少女"シリーズ第6巻。番外編として過去の時間軸の話。夏休みに姫倉の別荘を舞台に文芸部の面々を襲う過去の惨劇の影とは…。遠子先輩と心葉君の関係性を掘り下げるエピソード、次の話は遠子先輩に焦点が当たるようでどのような話になるのか。麻貴先輩と流人君との組み合わせは意外だった、先輩のその後も気になります。
Posted by ブクログ
今回は遠子さんが添い寝してくる位でれでれで、かわいかったです。心葉君もいつにもまして男らしく毅然としている。めんどくさがりなのに、スリッパでがんばってお屋敷まで歩いて行く、そして出迎える遠子さん。麻貴先輩とデートしてきた心葉君にヤキモチを焼く遠子さん、あまりにもかわいすぎます。時系列的にはこの後美羽が現れて、ななせとの交際めいたことも始まるのですが…夏休みにこんな体験をしたら、遠子さんにでれでれになりそうですが。エンディングのように、この二人はもう一緒にいるしかないんじゃないですかね。
それとユリのおこさんのお話はなんかの伏線?ちょっと思いつきません。
Posted by ブクログ
ついに最終話を残すだけとなった文学少女シリーズ
kitanoは教養がないので、肝心の文学の話がわから
ないのですが・・・遠山先輩と心葉の先輩後輩を
超えたお互いを補い合うペアぶりが好きです
ななせ?美羽?・・・いやいや、遠山先輩こそが
心葉の壊れやすく脆い心を救う天使なのです
この作品は楽しめる!
Posted by ブクログ
夏休みも終盤突然電報が心葉宛に届く。
遠子先輩から助けて欲しいと、そして二十分後に麻貴先輩のお付き?
高見沢さんが家に押しかけてきて、心葉を麻貴先輩と遠子先輩の居る
姫倉の別荘へと連れて行かれてしまう。
余興と言って
東京から来た井上心葉と言います。聖条学園二年生です。
こちらにぼくが探しているものがあると聞いて、うかがったのですが、
ご当主はいらっしゃいますか
という事を言わされる。
今回の話は限られた閉鎖空間で起こる事件を解決、想像する話。
と言っても登場人物が少ないから本当に最初から誰が犯人かというのは
結構バレバレ。
でも事件としては80年前、50年前、そして現在へと繋がる。
文学少女の醍醐味でもある心葉パートと遠子先輩パートで二人で手に入れた
情報を統合して遠子が想像を披露するというのが今回はあまり。
結構一緒に行動している事が多かったからあまりない。
麻貴の目的は80年前のエミュレート。
麻貴=白雪、心葉=秋良、遠子=ゆき、バロン=バロン。
この役者で麻貴の筋書きで行動を操作する事によって、80年前と50年前の約束を
聞き出して、姫倉家への反逆の切り札にしようとしていた麻貴。
牙を抜かれ傀儡のようになった父のようにならないが為に。
歯向かうための武器を麻貴は手に入れようとしていたのではないかと思う。
事件としての解決よりも、卒業編前の、伏線を散らす役目が今回の話には
あると思う。
美羽と心葉との伏線が多方回収されてしまって。
謎という謎が殆どなくなってしまっているから。
遠子関連の伏線を散らすのが今回のこの話の目的なような気がする。
固有名詞は一切出てないけど、
将来麻貴が姫蔵家が用意した婚約者とは結婚せずに、心葉の知ってるある人と。
これは、伏線ではあるけど、芥川一詩では、ないだろうから。
流人だろうなー。不倶戴天の天敵のような関係なのに。
心葉も結婚せずに仕事を通い妻のような人がいるようで、
これはななせだと思う。
でないとななせは不憫すぎる・・・。
Posted by ブクログ
麻貴先輩に遠子先輩に呼ばれて姫倉の別荘に行き、そこで姫倉の過去の因縁に巻き込まれる話。
モチーフは夜叉ヶ池という作品。
確かに遠子先輩には人にバレてはいけない食事の問題が切実にあるんでしたね。
時期的には全然解消されていないであろうコノハのトラウマが全然話題に上らなかったけど、読む順番を間違えたかな?
おや、犬猿の仲のように見えた麻貴先輩と流人くんの関係が?
未来の話については少し衝撃でした。
Posted by ブクログ
起こったことだけが、本当のことじゃない。
麻貴のたくらみに載せられて姫倉の別荘に呼び寄せられた遠子先輩と心葉。その館で起こった惨劇の真相は。
番外編であり、時系列は2巻の後とのことだが、話としては発行された順に読むべき。傍若無人な姫倉麻貴が、何に縛られていて、そしてどうやってその呪縛を解くか。なかなか衝撃的な人間関係も明かされる。ラブコメディというには血が多く、悲恋というには透き通っている。
ラスト、心葉くんの語りが未来のもので、それはちょっと意外な将来を暗示している。残り2巻でその謎が明かされるのか。とはいえ、15cmの短編集で実際どうなったかは知っているのだけれど。
Posted by ブクログ
番外編。
いきなり、時間が2巻の直後に戻るので、2巻を読み直すはめになりました。
「雨宮蛍」って誰だっけ?的な。
キーになるのは泉鏡花の『夜叉ヶ池』。
これも後で読もう…とこっそり思ってます。
エピローグの数年後の描写が、文学少女シリーズの最終章に期待を持たせます。
どうなるんだろー。
明日あたり、続きを買いに行けたらいいなぁ。。。